2016年9月24日、東京・銀座四丁目交差点に新たなランドマークとなる商業施設がオープンした。1970年に建設され、長く親しまれてきた「サッポロ銀座ビル」が全面改築。複合商業施設「銀座プレイス(GINZA PLACE)として生まれ変わったのだ。
同施設の目玉となりそうなのが、銀座のシンボル的存在だった2つのショールームのリニューアル。同じ場所にあった「日産銀座ギャラリー」は、1階と2階を占める新ショールーム「NISSAN CROSSING」として生まれ変わり、面積も2倍となった。また2017年3月31日で閉館となる銀座ソニービルに代わり、4階から6階に新たなフラッグシップ店「ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座」がオープン。どちらも新商品を体験できるさまざまな“仕掛け”を持った、新タイプのショールームだという。
話題を集めそうな飲食店も多い。7階には、マンダリンオリエンタルパリの二つ星フレンチレストラン「シュールムジュールパールティエリー・マルクス」の総料理長であるティエリー・マルクス氏がプロデュースするフレンチレストラン「ティエリー・マルクス(THIERRY MARX)」と、世界初出店となる新業態の“グランビストロ”「ビストロ・マルクス(BISTRO MARX)」がオープン。同地で長く愛されてきたビヤホール「銀座ライオン」は、以前は天井高の1フロアだったところを「ブラッスリー」と「ビヤホール」の2業態・2フロアに改築し、8月3日より先行オープンしている。10月27日には11階に、JA全農兵庫直営の神戸ビーフを堪能できる高級鉄板焼レストラン「神戸プレジール銀座」がオープン予定だ。
「商業施設ではあるが、物販だけではなく、日本や銀座の文化と技術の新たな情報発信と交流の場にしたい」(サッポロ不動産開発の生駒俊行社長)、「日本の文化や先端技術に触れたい人々の、新たな“コミュニケーションの通路”にできれば」(サッポロホールディングスの上條努社長兼グループCEO)。同施設には、いったい何があり、どんな体験ができるのか。オープン前日の内覧会で確かめた。
記事中に誤りがありました。「2016年3月31日で休業に入った銀座ソニービル」としていましたが、正しくは「2017年3月31日で閉館となる銀座ソニービル」です。お詫びして訂正いたします。該当箇所は修正済みです。 [2016/10/13 15:30]