1階は誰でも気軽に入れるブックカフェに

 Hama Houseを全面プロデュースしたのは、全国各地で地域おこしなどを手がけるgood mornings。1階のブックカフェは地域コミュニケーションの基盤にするため、ドリンクを購入しない人も気軽に出入りできるよう、書店スタイルにした。その本も単に売れ筋を並べるのではなく、訪れた人同士のコミュニケーションや新たなアイデアのフックとなるようなセレクションにしたという。確かにタイトルだけを見ても気になる本が多く、誰かと面白さを共有したいような、ツボをついたセレクトだと感じた。

 「第一特集は食、第二特集は科学というように、編集者目線で本のセレクションを行った。運営資金を集めるための広告ページ的な“表4”(裏表紙)の展開も考えている」(good morningsの水代優代表)。

Hama House1階のブックカフェには、およそ2000冊の本を展示。「コミュニケーションのフックになる本を集めた」(水代代表)ため、フード関係の書籍や人に話したくなるような面白そうなテーマの本が多かった
Hama House1階のブックカフェには、およそ2000冊の本を展示。「コミュニケーションのフックになる本を集めた」(水代代表)ため、フード関係の書籍や人に話したくなるような面白そうなテーマの本が多かった
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Hama House2階には18席の大きなテーブルがあり、昼は会議室、夜はアマチュアの料理自慢が料理を提供する企画などを予定している
Hama House2階には18席の大きなテーブルがあり、昼は会議室、夜はアマチュアの料理自慢が料理を提供する企画などを予定している
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Hama House3階は5部屋からなるスモールオフィス、屋上はアウトドア会議室
Hama House3階は5部屋からなるスモールオフィス、屋上はアウトドア会議室
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 もうひとつの新施設、HAMA1961は築56年を経た印刷工場の2階建てビルをリノベーション。リノベーション前は老朽化がかなり進んでいたというが、サッシは昔のままを生かして耐震補強用に細いブレーズをはめ込むなど、古い倉庫の質感が巧みに生かされていて、新しいビルにはない魅力を感じた。

 1階に出店しているパピエ ティグルはパリに1店舗しかないため、同店が直営店としては世界2店舗目となる。独特の幾何学パターンを用いた紙製品や文房具が人気で、デザインばかりでなく実用性も重視しているという。確かに、折ると封筒になる仕掛けのレター用紙や、自分で折って組み立てる汎用性の高い壁掛けボックスなど、値段も手ごろで使ってみたい商品が多かった。併設の日本茶サロン「サロン・ド・パピエ ティグル」では農園の異なる12の日本茶を味わえるのが興味深い。

もとは老朽化した倉庫だったHAMA1961は、ガラスをクリアなものに変えたことで明るい雰囲気になった。サッシは昔のままをいかし、耐震補強用に細いブレーズをはめこんでいる
もとは老朽化した倉庫だったHAMA1961は、ガラスをクリアなものに変えたことで明るい雰囲気になった。サッシは昔のままをいかし、耐震補強用に細いブレーズをはめこんでいる
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パピエ ティグルの人気商品のひとつ。折ると封筒になる仕掛けのレター用紙や、自分で折って組み立てる汎用性の高い壁掛けボックスなど
パピエ ティグルの人気商品のひとつ。折ると封筒になる仕掛けのレター用紙や、自分で折って組み立てる汎用性の高い壁掛けボックスなど
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