東横線の渋谷~代官山間の地下化から約5年。地上駅や線路の跡地を利用した「渋谷ストリーム」が、2018年9月13日、渋谷駅南側に誕生(関連記事「『渋谷ストリーム』開業 “閑散エリア”に新たなランドマーク」)。さらに、渋谷と代官山エリアをつなぐ目的として、複合施設「渋谷ブリッジ」も同日オープンした。
渋谷ブリッジは、線路跡地の細長い土地を利用して作られたA棟とB棟からなる複合施設。A棟には渋谷区の保育所型認定こども園が2018年10月に開園予定。B棟はさまざまな人々の交流を目的とした施設で、1~7階には鎌倉発祥のレストラン「GARDEN HOUSE」などを運営する「THINK GREEN PRODUCE(シンク グリーン プロデュース、以下、TGP)」が手掛ける初のホテル「MUSTARD HOTEL(マスタードホテル)」が入る。ほかにもホテル併設のカフェ・バー&パティスリー、ホットサンドとティーラテなどを提供するカフェ、レンタルオフィスもある。
同施設を運営する東京急行電鉄の髙橋和夫社長は、「渋谷の周辺には原宿、表参道、青山、代官山など個性的な魅力を発信するエリアが多い」と話す。同社は2012年に『渋谷ヒカリエ』 (関連記事「渋谷ヒカリエ」解剖! “大人の女のリアル”を知る)を開業。キャットストリートへの玄関口となった『渋谷キャスト』 (関連記事「新施設『渋谷キャスト』は個性派おしゃれグルメに注目」)は、原宿から渋谷を向かう流れを作った。渋谷ストリームと渋谷ブリッジの開業で、今度は渋谷から代官山へ向かう人の流れを作り出す考えだ。高橋社長はさらに、「さまざまな施設を集めてそれぞれの魅力を高めあうことで、『エンターテインメントシティー渋谷』に彩りを添えるムーブメントを作り出していきたい」と語った。
最終段落の高橋社長のコメントを一部修正しました。