“日本初のキャンプファイヤー・ダイニング”をうたうレストランが7月、東京・自由が丘にオープンしたという。近年はグランピング(ぜいたくなキャンプ)が話題となっているが、キャンプファイヤー・ダイニングとは耳慣れない言葉だ。

 たき火の回りでマイムマイム? 火を見ながらみんなでトーク? 妄想は膨らむばかり。都心でどのようにキャンプファイヤーを楽しむのか。それを検証すべく、取材に向かった。

入り口はいたって普通

 「THE BANFF(バンフ)」は自由が丘南口から徒歩1分、自由が丘でもにぎわいの多いエリアの雑居ビルの2階にある。近年はやりの屋上バーベキューとは違うようだ。

バンフが入店するビルの外観。ソフトバンクショップの真上にある。営業時間は11~15時(ランチタイム)、17~23時。定休日はなし(年末年始を除く)
バンフが入店するビルの外観。ソフトバンクショップの真上にある。営業時間は11~15時(ランチタイム)、17~23時。定休日はなし(年末年始を除く)
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“たき火”でステーキを焼き上げる

 階段を上って店内に入ると、さっそくキャンプファイヤーを探した。入り口から見て正面のラウンド上のカウンターの奥に“たき火”はあった。店のサイズに合わせて特注したというまき専用グリルで、看板メニューのリブロースステーキやロティサリーチキンを焼き上げて提供するという。

店内の奥に見える小さい火が「キャンプファイヤー」。火を近くで見たい人はぜひカウンター席を予約したいところだ
店内の奥に見える小さい火が「キャンプファイヤー」。火を近くで見たい人はぜひカウンター席を予約したいところだ
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バンフ店内にあるまき専用グリル。レンジフードの中に水槽があり、煙や煤を吸収。さらに二重のろ過装置によって、屋外に有害物質を排出しないようにしている
バンフ店内にあるまき専用グリル。レンジフードの中に水槽があり、煙や煤を吸収。さらに二重のろ過装置によって、屋外に有害物質を排出しないようにしている
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 実物の火は、キャンプファイヤーというにはずいぶん小さい印象。店内に窯があるピッツェリアや暖炉を売りにしているレストランに近い感覚だ。まきによる遠赤外線効果を利用した調理法「ウッドファイヤードグリル」を採用しているが、一般的な言葉ではない。そこで、子どもでも知っているキャンプファイヤーをコンセプトにしたそうだ。

 「“キャンプファイヤーをしているときのように、火を囲んで仲間や家族と楽しく食事をする”のがコンセプト」と、バンフを手がけるCALMEの釜谷道夫代表は説明する。同社は都内でバーを1店舗運営しているが、新たな店を手がけるにあたり、家族連れを含めた幅広い層をターゲットにしたかったという。

 自由が丘は都心でありながら大型の商業施設はなく、雑貨店や飲食店が街に点在している。さらに両隣の駅とつながるように2キロ近く緑道が続いている環境は渋谷や新宿と違い、自然と商業が融合していると考え、出店を決めたそうだ。

「自然と都会が隣り合うカナダのバンフを訪れた経験から、まきを使った直火料理を思いついた」とCALMEの釜谷道夫代表
「自然と都会が隣り合うカナダのバンフを訪れた経験から、まきを使った直火料理を思いついた」とCALMEの釜谷道夫代表
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