衝撃の新食感! 軽すぎて、食べた実感がわかない?

 1時間ほどかけて自宅に持ち帰って試食してみたが、どら焼きとしてはかなりのボリューム。直径は約9センチほどで厚みもあり、ほぼハンバーガーと同サイズ。「非常に軽い食感なので、この大きさでも意外にスッと入ってしまう」(長沼社長)と言っていたが、これはかなり食べ応えがありそう。

 だが、皮の部分をひとくち食べて驚いた。口に入れた瞬間に、まるで溶けるように消えるのだ。どら焼きではもちろん、洋菓子でも味わったことのない軽さ。「スッと入る」どころではなく、食べ終わっても、どこに入ったか分からない気がするほど。軟らかくておいしいものを食べたという記憶だけが残り、続けて2~3個食べたくなってしまう。どら焼きは好きだが、ヘビーでもたれるというシニアや、甘いものがそれほど得意ではない男性にも受けそうだと感じた。

 北海道の工場から直送された生地は、店内の湿温庫で蒸し上げられることでふわふわ食感になる。卵を別立てにして生地に空気をたっぷり含ませ、さらに湿温庫で水分を含ませることで、軽さと軟らかさをここまで高めているのだろう。

 もうひとつ感心したのが、異なる“軟らかさ”のハーモニー。口の中で瞬時に消えるような皮、舌で押すと崩れる粒あん、なめらかに溶ける生クリーム、モチモチとした求肥……。和と洋の異なる“軟らかさ”が口の中で主張しつつ、混然一体となっている。そのバランスやコントラストが、絶妙なのだ。

生どらやきの断面。想像以上の軽さで、大きめの求肥のモチモチ感、独特の軟らかさが全体を引き締めるアクセントになっていた
生どらやきの断面。想像以上の軽さで、大きめの求肥のモチモチ感、独特の軟らかさが全体を引き締めるアクセントになっていた
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生地は北海道から直送され、店内の湿温庫で蒸し上げられる。生地の状態から完成するまでに約30分前後かかるという
生地は北海道から直送され、店内の湿温庫で蒸し上げられる。生地の状態から完成するまでに約30分前後かかるという
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