土日来館者のリピートで客数を上げる

 肝心のアウトレットモールは三井不動産が岡山県で展開する「三井アウトレットパーク倉敷」(約120店舗)とほぼ同じ規模だが、「エルメネジルド ゼニア」「サルヴァトーレ フェラガモ」「ラペルラ」などのラグジュアリーブランドや、「アグ」「H&M」「ジル スチュアート」などの人気ブランドは中国・四国初出店。ほかにも「ビームス」「アーバンリサーチ」「アンブロ」「ナイキ」などセレクトショップやスポーツブランドも充実したラインアップだ。

 なかでもコーチの人気が高く、コーチで十数万円分購入した広島市内在住の夫婦は「これまでは倉敷の三井アウトレットパークまで足を延ばしていたが、近いし好きなブランドがそろっているのでこれからはここに来ると思う」と話す。山口県岩国市からクルマで来た女性2人も「いつもは広島市内で買いものしていたが、ココなら車で40分くらいで来られる。しかも安いので、次回は家族と来たい」と、早速気に入った様子だ。

 オープン初日は平日にもかかわらず、10時の開店前に約5500人が殺到。GWは九州や四国など遠方からの客も多く、順調なスタートを切った。ただ、郊外のアウトレットモールの場合、商圏が広いぶん、平日と週末の集客力の差は大きい。

 吉田社長は「われわれがベストチョイスと思う業態ミックスのフォーマットが支持されるかどうかは、土日の来館者にリピートしてもらい、客数を上げることが重要。中国、東南アジアのイオンモールでも告知し、インバウンドの誘客にもつなげていきたい」と意気込む。

 広島の観光客は9割が日帰りで、インバウンドの6割は欧米人だという。しかも、広島県内には魅力的な観光スポットが多数点在している。いまのところ、イオンアウトレットへの公共交通は路線バスのみで、観光客にとってはアクセスが良いとはいえない。国内外の観光客を呼び込むためには、郊外のアウトレットにわざわざ立ち寄りたくなる仕掛け作りが今後必要になりそうだ。

オープン初日は平日にもかかわらず、開店前に約5500人が並び、1日中賑わった
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アウトレットフロアの中でも一番人気だったのが米国ブランド「コーチ」
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国内のアウトレットに初出店した、スウェーデンのファストファッション「H&M」。広島県内では2店舗目
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米カジュアルブランド「GAP」はアウトレットモールの常連
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セレクトショップ「ビームス」のアウトレットは30店舗目
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(文/橋長初代)