パイのなかに別の一品料理!?

 キッシュヨロイヅカがあるのは、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から歩いて3分ほどの、国道134号沿い。隣にエッグスシングス、二軒先にアロハテーブルがあり、新江ノ島水族館への通り道という、江の島の外食激戦地だ。店はこぢんまりとした一軒家で、1階奥にキッチンがあり、焼き立てのキッシュやタルトが次々に並べられては売れていく。オープンと同時にどっと女性客が入り、たちまち2階席が半分ほど埋まる盛況ぶりだった。取材日はオープン1週間後だったが、「1日で1000個以上売れる日もある。特にテイクアウトが好調で、予想以上に伸びている」(広報担当の菊地紗矢香氏)とのこと。

 さっそく目当てのキッシュを食べてみた。「エビリゾット ビスクソース」は、プリプリのエビの下にリゾットがあり、小さなパイなのに複雑な味わい。「シラスと青ネギ」は見た目こそ地味だが、シラスがイメージ以上にたっぷり入っていて驚いた。中に焼き込まれたシラスとカリカリに焼かれた表面のシラスの食感の違いが面白い。

 数種類食べて共通して感じたのは、どれも意外性があること。キッシュといえば焼き込む具が違っても、食感や味は似た印象になるもの。しかし同店のキッシュは、食材や料理がそのままパイシェルの上にのっているものが多く、キッシュの型の中に別の一品料理がそのまま入っているようなイメージなのだ。

キッシュの開発では外側はサクサクで香ばしく、内側しっとり。それでいてトッピングの味を生かすことを重視したという。写真は手前から時計まわりに「丸ごとトマト2種のチーズソース」(580円)、「ロレーヌ」(380円)、「エビリゾット ビスクソース」(580円)
キッシュの開発では外側はサクサクで香ばしく、内側しっとり。それでいてトッピングの味を生かすことを重視したという。写真は手前から時計まわりに「丸ごとトマト2種のチーズソース」(580円)、「ロレーヌ」(380円)、「エビリゾット ビスクソース」(580円)
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 同店で飛びぬけて売れているのが、パイ生地の中に濃厚なプリンを焼き込んだ「キッシュプリン」(280円)だという。2016年2月、東武百貨店池袋本店にオープンしたカジュアルフレンチカフェ&レストラン「TOSHI STYLE(トシスタイル)」で先行限定販売し、毎日完売している大人気商品でもあるとのこと(関連記事「池袋東武レストランフロアが全面改装、人気パティシエがフルコースに挑戦!」)。商品は全20種類ほどあるが、売り上げの約1割はキッシュプリンが占めているほどの人気だそうだ。

同店で一番人気の「キッシュプリン」(280円)。サクサクのパイ生地の中に濃厚なプリンとキャラメルソースを入れて焼き込んだスイーツ
同店で一番人気の「キッシュプリン」(280円)。サクサクのパイ生地の中に濃厚なプリンとキャラメルソースを入れて焼き込んだスイーツ
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「シラスと青ネギ」(380円)は、予想以上にシラスと青ネギの風味が強い
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「エビリゾット ビスクソース」(580円)、ビスク(エビやカニのクリームスープ)のリゾットが入っていて、これひとつで軽食になるボリューム
「エビリゾット ビスクソース」(580円)、ビスク(エビやカニのクリームスープ)のリゾットが入っていて、これひとつで軽食になるボリューム
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「丸ごとトマトと2種のチーズソース」(580円)はチーズソースの濃厚さとトマトのフレッシュな食感のギャップが面白い
「丸ごとトマトと2種のチーズソース」(580円)はチーズソースの濃厚さとトマトのフレッシュな食感のギャップが面白い
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