部屋数が少ない原因は「区のラブホテル建築規制条例」?

 野尻社長によると、渋谷区にはラブホテル建築規制条例があり、「ユニットバスを備えた18平米以下の一人部屋の床面積の合計が全客室の床面積の合計の3分の1以上」という項目を満たしてないとラブホテルとみなされるという。この項目を満たそうとすると、シングルルームばかりのビジネスホテル仕様にするか、客室数を減らすかの2択しかなかったわけだ。

 そこで、シングルベッドは通常のホテルより大きめのサイズを採用し、スタンダードルームでも部屋の広さをゆったりとって、一つひとつの部屋に変化をつけた。「客室数を少なくしたことで全ての部屋に違う仕掛けをつくることができ、多様性のある客室作りができた」(野尻社長)。今後は5年以内に同じコンセプトのホテルを何軒か展開する予定で、100室以上になる可能性もあるとのこと。ビザ取得を積極的にサポートして外国人の雇用を増やしたり、シルバー層の雇用も増やしたりなど、雇用面での“多様性”も進めていきたいという。

(文/桑原恵美子)

■変更履歴
第1段落、初出では「渋谷区では一般的なホテルとラブホテルを明確に区分するため、『ダブルベッドを備えた客室は総客室数の5分の1以下にする』という条例がある」としておりましたが、「渋谷区にはラブホテル建築規制条例があり、『ユニットバスを備えた18平方メートル以下の一人部屋の床面積の合計が全客室の床面積の合計の3分の1以上』という項目を満たしてないとラブホテルとみなされる」に変更いたしました。[2017/5/18 14:20]
TRUNKの社長も兼務する、テイクアンド ギヴ・ニーズの野尻佳孝会長
TRUNKの社長も兼務する、テイクアンド ギヴ・ニーズの野尻佳孝会長
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