目標は「日本のすし店」
具もたっぷり入っていて値段は1000円弱。都心に出店すればすぐにファンが付きそうな気がする。なぜ海外1号店として越谷を選んだのか。
何会長は、「2000年にライスヌードルの事業を始め、店舗数が400を突破してから、海外進出のオファーを多く受けるようになった。だが、1号店は日本、しかもイオンが運営するショッピングモールと決めていた」と話す。その理由はアーシャンライスヌードルの約9割がショッピングモールへの出店であること。
同チェーンの拡大は2000年以降の中国のショッピングモールの発展とぴったり重なっているという。さらに、中国国内でイオングループが展開する商業施設にも32店舗(うちイオンモール17店舗)出店している。出店を通してイオンと信頼関係を築いたことも大きいそうだ。「日本式のマネジメントのきめ細かさなど、イオンから多くのことを学んだ。今回の海外1号店進出にあたり、イオンのショッピングモールのなかでも特に越谷レイクタウンの人気が高いと聞き、ぜひ出店したいと考えた」と何会長は振り返る。
アーシャンライスヌードル創業のきっかけも日本と深く関わりがある。何会長は、中国でも急増しているすし店を見るたびに、「世界中で受け入れられているすしのような料理を中国からも発信したい」と夢見ていたという。「日本進出はその夢の第1歩。海外出店を加速させ、世界中の人にアーシャンライスヌードルを届けたい」(何会長)。2018年12月には日本で2号店をオープン予定だ。
(文/桑原恵美子)