繁盛のキーワードは“女性がまったり長居できる隠れ家”

 立吉が“男餃子”だとすると、ギョウザバー コムアパリのほうは“女餃子”という印象。個性は異なるが、共通している点も多い。

 ひとつは女性客の割合が非常に高く、女性一色という日も珍しくないということ。そしてグループで長時間滞在し、語り合う女性客が多いことだ。「女性客はワインを飲みながらまったり話し込み、長時間滞在する人が多い。そのためグラスが空になってもすぐに下げないようにしている」(立吉餃子の佐藤店長)という。

 また、「4時間くらい滞在される方も多いので、混んでいるときは申し訳ないが、3時間の時間制限をお願いする場合もある」(ギョウザバー コムアパリの平林店長)。時間制限といえば2時間が相場だが「回転率を上げるために2時間制にした時期もあったが、当店は回転率が悪くても長めに(お客様を)確保できるほうが向いていた」(平林店長)とのこと。一般的な餃子専門店だと、食べ終わるとすぐに出なければいけない雰囲気があるのに対し、長居しても許される雰囲気も女性に人気なのだろう。

 目立たない路地裏にひっそりとある小さな店という“隠れ家感”も共通している。「ほとんどのお客様が料理などを撮影してSNSに投稿している」(平林店長)そうで、“青山の隠れ家風餃子バル”という特徴がSNS向きである点も人気の要因といえそう。「女性1人でも入りやすい雰囲気のなか、餃子というカジュアルなフードとワインを気軽に楽しめる点も喜んでいただけているのでは」(鳴神シェフ)。

(文/桑原恵美子)