激戦の24時間ジム、“飽きにくさ”で差異化

 24時間ジムといえばマシントレーニングに特化し、ローコストなのが特徴。しかし、J+には3つのプログラムに加えてヨガなどスタジオプログラムも含まれる。なぜこうした新業態に踏み切ったのか。

 そもそも24時間ジムは、2010年5月に米国「エニタイムフィットネス」が上陸して流行した。割安で好きな時間に使える点が総合フィットネス離れが進む若い世代に受け、国内大手総合フィットネス各社も参戦。現在も各社ともに店舗を増やし続け、競争は激化の一途をたどる。

 ウェルネスフロンティアのフィットネス事業「ジョイフィット」は帯広や仙台など地方展開の総合フィットネスクラブだったが、都内出店の契機を「24時間ジム」ブームに見いだした。その後急成長し、現在都内だけで70店舗。しかし「マシントレーニングだけだと飽きる」と不満の声を上げる利用者も出始めた。そこでサービスの幅を広げて付加価値を提供するため、新業態に乗り出したという。

 インストラクターの指導が必要なトレーニングも多いJ+は24時間ジムのビジネスモデルにはなじまないように思えるが、既存店舗の近くに別館として出店し、JOYFIT会員向けのオプションサービスとしているのがポイント。先行してJ+をスタートしているJOYFIT苫小牧柳町、JOYFIT BIO(帯広)、JOYFIT仙台泉、JOYFIT 24綾瀬の会員は別途月額5000円を支払えばJ+のプログラムを何度も利用できる。今後も別館として既存店舗の近くに増やしていく予定だという。先行してスタートした店舗では利用者の7割が女性という結果になり、24時間ジムの弱点である女性客の取り込みにも成功した。

   2018年4月1日時点で、業界6位のジョイフィットは国内外でフランチャイズも含め254店舗を展開する。岡本社長によると、「2019年3月末までに300店舗を目指す」。オプションサービスが24時間ジム戦国時代の差異化の弾みとなるか。

スタジオ利用には予約が必要。入り口にある機械でも予約が可能
スタジオ利用には予約が必要。入り口にある機械でも予約が可能
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(文/北川聖恵=日経トレンディネット)