メニューを見てあまりの普通さに落胆・・・ところが!

 店内に入ると、配置は前の業態のツマミグイとほぼ同じだが、インテリアはカフェ風から和風へと大きく変わっていた。また席数が減り(64席→56席)、奥にあった“前菜テーブル”(詳しくはこちら)がなくなっていることで、前よりもかなりゆったりとして高級感がアップした印象だ。

 さっそく席についてメニューを見ると、「寿司がつまめる普通の和食店」という印象。ツマミグイのようなひと目でわかる新奇性やチャレンジはメニューからは一切うかがえない。価格もにぎりが150円から一品料理が280円からと居酒屋価格なので、期待はそれほど持たなかった。

 だが、出てきた料理を見てびっくり。どれも本格的な和食の手仕事が加えられていて、高級店とそん色がないと言っていいようなレベル。例えば「さくら弁当」の酢味噌和えに使用しているホタルイカは目と軟骨を取り、一番だしにくぐらせたあとに氷水につけて臭みを取り、うまみを凝縮させている。酢味噌和えのもうひとつの具のうるいは、ゆでたあとに砂糖を利かせただしに仮漬け、本漬けをしてうまみを引き出しているとのこと。「1380円で提供している弁当の中のたったひと口で食べられる酢味噌和えにここまで手をかけるのか」と驚いた。「職人がひと手間かけてさらにおいしくする」のがコンセプトのひとつだそうで、そのために和食歴18年の職人がメニュー開発を担当しているそうだ。

 同店のもうひとつのコンセプトが、「産地にこだわらず、一番おいしい素材を使う」ということ。例えばマグロトロの握りは、あえて天然インドマグロを使用。「本マグロにない甘さがあるから」(堀江氏)だという。ウナギも名産地といえは浜松だが、ウナギの白焼きの握りに使用しているのは、鹿児島県産。海苔も厳選したなかから、「風味があり歯切れがいい」と、愛知県産の一番海苔を使用しているそうだ。そしてコンセプトの3つめが「個人経営の寿司店のように、きちんと接客する」ということだそうだ。

持ち帰り可能な弁当「さくら小町」の酢味噌和えひとつにも非常に手がかかっている
持ち帰り可能な弁当「さくら小町」の酢味噌和えひとつにも非常に手がかかっている
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握りのマグロ赤身(200円)と、マグロトロ(300円)。赤身マグロはアイルランド産の天然本マグロ、トロは天然インドマグロを使用。「本マグロにない甘さがある」というが、たしかにどちらも身が締まっているのに、良質な脂特有の甘さを感じた
握りのマグロ赤身(200円)と、マグロトロ(300円)。赤身マグロはアイルランド産の天然本マグロ、トロは天然インドマグロを使用。「本マグロにない甘さがある」というが、たしかにどちらも身が締まっているのに、良質な脂特有の甘さを感じた
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握りの漬け赤身(200円)。マグロの赤身を漬けだれにくぐらせてからひと晩置き、熟成させているという。かむごとにうまみが広がった
握りの漬け赤身(200円)。マグロの赤身を漬けだれにくぐらせてからひと晩置き、熟成させているという。かむごとにうまみが広がった
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ウナギ白焼きの握り(300円)は鹿児島県産のウナギの皮目を直火で焼いて余分な脂を落とし、皮をパリパリの食感にすると同時に、旨味のある脂だけを残している。愛知県産の一番海苔で包んで食べる
ウナギ白焼きの握り(300円)は鹿児島県産のウナギの皮目を直火で焼いて余分な脂を落とし、皮をパリパリの食感にすると同時に、旨味のある脂だけを残している。愛知県産の一番海苔で包んで食べる
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