2018年2月21日、ちゃんぽんや皿うどんを提供する「リンガーハット」の新ブランド「EVERY BOWL(エブリボウル)」が東京・広尾にオープンした。客がカウンターでヌードル(麺)やソース、付け合せのデリを選び、1つのボウルに盛り付けてもらうスタイルで、リンガーハットでおなじみのちゃんぽんや皿うどんはおいていない。全てのメニューがテイクアウト可能で、テイクアウト限定の日替わりメニューも用意している。
同社の川内辰雄ブランドマネージャーは、「地域限定という特色を、メニューではなく店舗で出したかった」と新ブランド立ち上げの理由を語る。外部のアドバイザーを起用し、構想に約2年をかけたという。
近年、サラダ専門店やデリ専門店が増えているが、エブリボウルもその流れを受けて開発したのだろうか。川内ブランドマネージャーは「リンガーハットで提供している汁なしメニューの『まぜめん』をスタイリッシュにアレンジした」と説明する。ちゃんぽんではなくまぜめんを選んだのは、テイクアウト比率を上げるためだ。汁ものはテイクアウトしにくいため、既存のリンガーハットのテイクアウト利用率は約10%。エブリボウルでは約30%まで引き上げたいという。