冷凍イカを入れても油はねなし!

 もう1つは揚げ物の水分が油中に流出するのを防ぐ「ドクターフライ」というフライヤー。通常のフライヤーの内側の側面に2枚の電極パネルを設置して電波振動を起こすことで、食材の水分が油の中に流出しにくくなり、油はねを防止するという。また「油が食品内部に入りにくくなる」と同機を手がけるエバートロン(東京都港区)広報室の松村美波室長は話す。

 取材時には熱した油の中に霜だらけの冷凍イカをまるごと入れるデモンストレーションが行われたが、油はねはほとんどなかった。完成した揚げイカは水分がほとんど失われず、油も染みていないため、揚げたというより名人が焼き上げたようなふっくらプリプリの仕上がりで、試食した人たちからどよめきが起こった。

霜だらけの冷凍イカを丸ごと揚げても油はねはほとんどなかった
霜だらけの冷凍イカを丸ごと揚げても油はねはほとんどなかった
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完成した揚げイカは水分がほとんど失われておらず、油も染みていないため、揚げたというより焼き上げたようなふっくらプリプリの仕上がりに驚いた
完成した揚げイカは水分がほとんど失われておらず、油も染みていないため、揚げたというより焼き上げたようなふっくらプリプリの仕上がりに驚いた
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 何を揚げても油はねがほとんどないので、調理経験が少ないスタッフでも安心して揚げ物の調理ができ、油切れのいいサクサクした揚げ物が作れるという。さらに「揚げ時間が約10~30%短縮できるし、異なる食材を同時に調理できるというメリットもある」(エバートロンの松村室長)。

 取材当初、「酸化を抑えるだけで“次世代”というのは大げさではないか」と感じたが、油がはねず臭いもつかないので、狭い店舗でも揚げ物が提供できるという点は飲食店にとっては大きなメリットになるだろう。修業期間不要で誰でも揚げ物調理ができ、掃除の手間も減るので、飲食業界で大きな問題となっている人手不足の解消につながる可能性もある。味や食感以外でも“次世代”といえそうだ。

バルタイムはアルコール類も提供する。「キンミヤコーヒーハイボール」(写真左、380円)はさっぱりした飲み口で食事と相性がよさそう。ハンドドリップのコーヒー(写真右)は240円だが、月額3000円を払うと1来店につきドリング1杯無料になる
バルタイムはアルコール類も提供する。「キンミヤコーヒーハイボール」(写真左、380円)はさっぱりした飲み口で食事と相性がよさそう。ハンドドリップのコーヒー(写真右)は240円だが、月額3000円を払うと1来店につきドリング1杯無料になる
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飯田橋店のフードメニュー。会員限定で安くなるメニューもある
飯田橋店のフードメニュー。会員限定で安くなるメニューもある
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(文/桑原恵美子)