「仕入れ書の見方」。クラシックタイプかモダンタイプか、軽いか重いかが記され、「★」印は低アルコール、「×」はお燗に向いてない酒、「赤丸」は冷や酒で出すが途中で熱燗にすることも可能であることを示している

「日本酒原価バー」に潜入! プレミアム酒が激安で飲める秘密とは?

2016年01月21日
  • 「日本酒原価酒蔵」の新橋本店(東京都港区新橋3-8-5さとぺんビル地下1階)はJR新橋駅の烏森口から徒歩2分。「俺のイタリアン」の左隣地下にある。日曜・祝日が休みで、営業時間は16時から23時半
  • 2015年11月にオープンした上野御徒町店(台東区上野3-20-7 ヨコハマビル2、3階)は、JR御徒町駅南口から徒歩1分。営業日・時間は新橋本店と同じ
  • 仕入れ価格をそのまま表示している日本酒メニュー「本日の仕入れ書」
  • 日本酒は全て一合瓶で提供。半分を冷やで飲み、残り半分を熱燗にすることもできる。筆者と友人が頼んだ酒は「新政(純米「猿の惑星 しぼりたて」(425円)、「山廃純米大吟醸 貴」(1350円)、「限定純米大吟醸 花の舞」(540円)、「純米大吟醸 悦 凱陣(興 無濾過 生)」(626円)、「純米吟醸 正雪 うすにごり 生」(324円)
  • 「クリームチーズの西京和え」(490円)など、日本酒に合うつまみも約50種類そろえている
  • 人気ナンバーワンのつまみという「鶏もも肉の山椒焼き」(690円)
  • メニュー冒頭にある、選び方の目安。「クラシック」(昔ながらの日本酒の落ち着いた風味)、「モダン」(フレッシュ感あふれるタイプ)に大別し、そのなかで「軽いもの」「中くらい」「濃い(深い)」風味に分け、それぞれの特徴と適温を記している
  • 「仕入れ書の見方」。クラシックタイプかモダンタイプか、軽いか重いかが記され、「★」印は低アルコール、「×」はお燗に向いてない酒、「赤丸」は冷や酒で出すが途中で熱燗にすることも可能であることを示している
  • 「厚切りハムカツ」(290円)は日本酒には不向きかと思ったが、意外にもフレッシュなタイプの日本酒によく合った
  • 「塩キムチ」(390円)。日本酒に合わない唐辛子を抜くなどの工夫をしているとのこと
  • 「モッツァレラチーズの醤油漬け」(490円)。濃い風味の伝統的な日本酒にはチーズが意外に合うという
  • シメに人気の「鯛のひつまぶし」(990円)は2人でシェアして十分な量。刺し身で楽しんだあと、だしをかけてお茶漬けにする
  • 原価で提供するタイプの店は立ち飲みのみで料理は持ち込みのところが多いが、同店は着席スタイルで料理も日本酒に合うものを50種類ほどそろえている(290円~)
  • 上野御徒町店の奥村敬三店長が選んだ日本酒初心者向けの3本。「純米大吟醸 風の森」(392円)は微発泡でフルーティな風味、「純米吟醸 亀泉」(335円)は甘口だがすっきりした酸味もあり、日本酒が苦手な人にも好評、ワイン酵母を使って醸した「純米吟醸 三井の寿」(351円)は白ワインに近い風味で、ワイン党にもおすすめ
  • 上野御徒町店の奥村敬三店長が「日本酒好きな人に飲んで欲しい」と選んだ3本。「純米吟醸 東洋美人」(313円)は、同店の品ぞろえの中で最も日本酒度が低い(ブドウ糖の量が少ない)“大辛口”。「純米大吟醸 来福」(2160円)は精米歩合8%で雑味がなく香りが高い酒。「純米吟醸 悦 凱陣」(626円)は“ポスト十四代”といわれる、知る人ぞ知る名酒
  • 仕入れ書以上に情報が詰まっているのが一合瓶のラベル。産地、精米歩合、アルコール度数、日本酒度などの情報が記されている。日本酒度はブドウ糖の量で測定。甘味が多いほどマイナス値が高くなる。おすすめの6本のうち、最もさっぱりしているのが日本酒度+15の「東洋美人」、最も甘口なのが-13の「亀泉」