ライバルは旧機種と買い替えないユーザー

 巧妙な戦略に基づいて発売されたXRだが、販売数を大きく伸ばすには課題もある。それは、旧モデルとなったiPhoneであっても、いまだに問題なく利用できることだ。

 しかもアップルは最新のOS(基本ソフト)「iOS 12」で全体的なパフォーマンスを向上させており、6世代前の「iPhone 5s」でも軽快に動作するようになっている。全面ディスプレーや顔認証といった最新技術に興味がないなら、値下げして併売されている「iPhone 7」や「iPhone 8」でも十分なのだ。

 最近は高性能な端末の価格が上昇傾向にあり、買い替えサイクルも長期化している。今後、アップルの販売戦略の障害となるのは、低価格で併売される旧機種や、買い替えを控えるユーザーということになるかもしれない。

iPhoneはもともとの性能が高いだけに、2017年秋に発売された「iPhone 8」などでも新モデルのライバルになり得る。写真は2017年9月22日の「NTTドコモ・iPhone 8、iPhone 8 Plus、Apple Watch Series 3発売記念セレモニー」より
iPhoneはもともとの性能が高いだけに、2017年秋に発売された「iPhone 8」などでも新モデルのライバルになり得る。写真は2017年9月22日の「NTTドコモ・iPhone 8、iPhone 8 Plus、Apple Watch Series 3発売記念セレモニー」より
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