さらに高額になったiPhoneが国内市場に影を落とす?

 今回の新iPhoneに関して課題となりそうなのが端末価格である。iPhone XSは11万2800円から、iPhone XS Maxは12万4800円からと、iPhone Xの発売当初と同様に10万円を超える価格となっている。廉価版のiPhone XRでさえ8万4800円からと、スマートフォンの中ではかなり高い。

 行政が大手キャリアの端末値引き販売に対して厳しい姿勢で臨んでいるため、大手キャリアも端末代と通信料金を分離した「分離プラン」へ移行する動きを加速させている。実際、2017年にはKDDIが「auピタットプラン」「auフラットプラン」で、2018年にはソフトバンクが「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」で分離プランの導入にかじを切った。かつてのように高額な端末を安く手に入れることは難しいだろう。

ソフトバンクが2018年8月29日に発表した「ウルトラギガモンスター+」は、8つのSNSと動画サービスが使い放題になる代わりに、「月月割」による端末値引きが受けられない分離プランとして話題となった。画像は2018年8月29日の“ソフトバンク”の新サービスに関する記者発表会・プレゼンテーション資料より
ソフトバンクが2018年8月29日に発表した「ウルトラギガモンスター+」は、8つのSNSと動画サービスが使い放題になる代わりに、「月月割」による端末値引きが受けられない分離プランとして話題となった。画像は2018年8月29日の“ソフトバンク”の新サービスに関する記者発表会・プレゼンテーション資料より
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 昨年のiPhone Xは、従来と大きく異なる新機軸を打ち出したことで先駆的なユーザーが飛び付き、品薄状態が続くほどの盛り上がりを見せた。だが、新モデルがiPhone Xから大きく進化していない上、高額な端末を安く入手することが難しくなりつつある現状では、新iPhoneの登場も盛り上がりに欠けそうな気配だ。