ソフトバンクからの乗り換えユーザーはどこへ行く?

 Sプランでソフトバンクユーザーの取り込みを狙うmineoだが、思惑通りにはならないというのが、筆者の正直な見解である。

 確かに現状、SIMロックの解除には問題が残っているものの、時間がたつにつれてウェブサイト上で手軽にロックを解除できる端末が増える。そうなればソフトバンク回線にこだわる必要はなくなり、より安価なMVNOが選ばれる可能性は高い。また「楽天モバイル」や「UQ mobile」のように、SIMカードと端末のセット販売に強みを持つMVNOもある。そうしたMVNOに乗り換える際は端末ごと買い替えてしまうため、そもそもSIMロックを解除する必要がないのだ。

 そしてもう1つ、ソフトバンクが低価格のサブブランド「ワイモバイル」を擁しており、販売面で強固に連携していることも気掛かりだ。他のキャリアと比べると、ソフトバンクからの乗り換えユーザーはMVNOではなくワイモバイルを選択する傾向がある。今後は「LINEモバイル」との連携も強まるはずで、グループ外のMVNOを選択するユーザーはさらに減るだろう。

 とはいえ、mineoのトリプルキャリア戦略は、ユーザーに対して間口を広げるという意味では大きな意義がある。まずはサービス開始後の動向を見守っていきたいところだ。

mineoは、ソフトバンクの回線契約数3978万件のうち、9.1%に当たる約360万件がMVNOに乗り換える可能性があるとみているが……。写真は2018年7月23日の「mineo新サービス発表会」より
mineoは、ソフトバンクの回線契約数3978万件のうち、9.1%に当たる約360万件がMVNOに乗り換える可能性があるとみているが……。写真は2018年7月23日の「mineo新サービス発表会」より
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