3キャリア対応の背景にSIMロック解除の問題

 ソフトバンク系のMVNOには、2017年にサービスを開始した日本通信、ソフトバンク傘下となったLINEモバイルなどがあるものの、ソフトバンクの回線が利用できるMVNOはまだ多くない。先述したようにソフトバンクの回線はコストが高く、NTTドコモやauと比べるとMVNOにとってメリットが少ないためだ。

 にもかかわらず、なぜmineoはソフトバンクの回線を借り受けてトリプルキャリアMVNOを目指したのだろうか。ケイ・オプティコム代表取締役社長の荒木誠氏はその理由について、ユーザーアンケートの結果から「SIMロックに対する認知は進んでいるが、その解除を面倒だと思っているユーザーがかなりいるため」と話している。

mineoがトリプルキャリアMVNOを目指したのは、SIMロック解除を煩わしいと感じるユーザーが多くいるためだという。写真は2018年7月23日の「mineo新サービス発表会」より
mineoがトリプルキャリアMVNOを目指したのは、SIMロック解除を煩わしいと感じるユーザーが多くいるためだという。写真は2018年7月23日の「mineo新サービス発表会」より
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 mineoではSIMカードと端末をセットで購入するユーザーが15%程度と比較的低い一方で、iPhoneユーザーの比率が高い。これは、大手キャリアからmineoに乗り換えた後、手持ちの端末にmineoのSIMカードを挿入して利用するユーザーが多いということだ。だが、キャリアで購入した端末でmineoの回線を利用するには、乗り換え前と同じキャリアのプランを選択するか、端末のSIMロックを解除する必要がある。

 SIMロックは、対象となっている端末であれば、キャリアのウェブサイト上で解除できる。しかし、SIMロックの解除が義務化されたのは2015年であり、端末の購入時期や入手方法によってSIMロックを解除できない場合があるのだ。