KDDI、ソフトバンクとの協業も

 近年NTTドコモが提供を開始したサービスには、業界の注目を浴びたものが目立つ。中でもKDDI、ソフトバンクと共同でサービス提供を開始した「+メッセージ」は、「電話番号だけでメッセージをやり取りできる上、信頼性も高い」と好評だという。

次世代のSMSとも言える「+メッセージ」は、大手通信事業者3社が協業したことでも話題となった。写真は2018年4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より
次世代のSMSとも言える「+メッセージ」は、大手通信事業者3社が協業したことでも話題となった。写真は2018年4月10日の「新たなコミュニケーションサービスについての記者説明会」より
[画像のクリックで拡大表示]

 吉澤氏は今後、企業と顧客をつなぐ接点として「+メッセージ」を活用していきたいと語る。ただし、同様の取り組みは企業が顧客にリアルタイムで情報を配信できる「公式アカウント」でLINEが先行しているため、優位性を打ち出しにくいというのが正直なところだ。

 この点について吉澤氏は、大手通信事業者3社で取り組んだことで「通信事業者の壁に阻まれてできなかったことが可能になった」として、今後は「+メッセージ」の特徴や利便性を広め、利用率の向上に取り組んでいきたいと話している。

 もう1つ、注目を浴びたサービスが、AI(人工知能)を活用したエージェントサービス「my daiz」である。こちらも300万ダウンロードを突破するなど好調だが、吉澤氏は「AIによる解釈が足りておらず、意図するものとは異なる答えを出すケースがままある」と、「究極のAIエージェント」となるにはブラッシュアップが必要との認識を示した。

NTTドコモが提供するAIエージェント「my daiz」は、スマートスピーカーなどを提供せず、スマートフォンに特化。ユーザーの行動を先読みして情報を提供するなどの特徴を備えている。写真は2018年5月16日のNTTドコモ 2018夏 新サービス・新商品発表会より
NTTドコモが提供するAIエージェント「my daiz」は、スマートスピーカーなどを提供せず、スマートフォンに特化。ユーザーの行動を先読みして情報を提供するなどの特徴を備えている。写真は2018年5月16日のNTTドコモ 2018夏 新サービス・新商品発表会より
[画像のクリックで拡大表示]

 「my daiz」では今後、情報を提供するサービスの数を増やしていくとのことで、「いつも行っているスーパーのチラシを提示するなど、より顧客ひとりひとりに向けたマーケティングツールとして活用したい」と吉澤氏。加えて「my daiz」をドコモの回線契約変更手続きなどに活用していくという。