FeliCaの搭載にも光

 もう1つ、今後のファーウェイの動向で注目されているのが、2月24日、日本初の「ファーウェイ・ショップ」を東京・秋葉原にある「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」内にオープンしたことだ。

 「ファーウェイはタブレットやOTTボックス(さまざまなネットサービスが利用できるセットトップボックス)なども手掛けている。さらに今年の下期には、スマートホームも提供する予定だ」と呉氏は言う。その言葉からは、スマートフォンの好調に乗ってファーウェイが提供する商品の幅を広げる上で、独自店舗の必要性が出てきたことが見て取れる。

 呉氏は、ファーウェイがそれらの商品とユーザーIDを関連付けたクラウドサービスを日本でも展開する予定であり、それが独自の決済サービス「HUAWEI Pay」を展開するための下準備であることを明らかにした。ファーウェイは「HUAWEI Pay」の導入によってFeliCa(非接触ICカード技術方式)を推し進めるとみられており、これまで非常に消極的だった決済サービスの導入に大きくかじを切るようだ。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba内のファーウェイ・ショップ。写真はファーウェイのプレスリリースより
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba内のファーウェイ・ショップ。写真はファーウェイのプレスリリースより
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 ファーウェイは世界シェア3位のスマートフォンメーカーという自負があるだけに、日本市場においても自社の端末を起点としてより多くの製品やサービスを提供し、販売拡大につなげたいのは確かだろう。だがまだファーウェイは、日本のSIMフリー市場をようやく攻略したにすぎず、そのシェアも大きいとはいえない。

 それだけに同社は、販売する商品や販路を広げながらも、引き続き日本の顧客の声に応え、「日本の消費者のニーズを満たす」(呉氏)ことを重視した取り組みを進めていくとしている。いかに顧客の声に応え適切な商品の提供やサポートを提供できるかが、よりシェアを伸ばすための勝負どころになると言えそうだ。