バーコード決済がキャッシュレス化を推進する!?

 スマートフォンでバーコードを読み取るだけで済むバーコード決済のメリットは、店舗、消費者ともに導入ハードルが低いことにある。中国ではチェーン店から露店まで、ほとんどの店舗が「支付宝(アリペイ)」「微信支付(ウィーチャットペイ)」といったアプリを利用したバーコード決済に対応しており、それらのアプリは日常生活に欠かせない存在となりつつあるのだ。筆者も中国でバーコード決済を試してみたことがあるが、キャッシュレスで手軽に買い物ができるのは非常に便利だと感じた。

「d払い」の導入を予定しているローソンでのデモ。バーコードを読み取るだけなので導入や利用が手軽だ。写真は1月17日のNTTドコモ”新決済サービス”記者説明会より
「d払い」の導入を予定しているローソンでのデモ。バーコードを読み取るだけなので導入や利用が手軽だ。写真は1月17日のNTTドコモ”新決済サービス”記者説明会より
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 その中国では近年、バーコード決済の普及に伴って、キャッシュレス化が急速に進行している。キャッシュレス化が進むと、決済時間の短縮や店舗の売り上げ計算の短縮が図れることに加え、決済履歴をマーケティングなどに利用できるようになるといわれており、日本でも国を挙げてキャッシュレス決済を推進している。

 ところが日本は他国と比べて現金の信頼性が高く、逆にクレジットカードの利用に抵抗がある人も少なからずいるため、キャッシュレス化がなかなか進まないという状況にある。そこで、中国で爆発的に普及したバーコード決済が、日本でもキャッシュレス化推進の切り札になり得るとして注目されているわけだ。ネットサービス大手の楽天やLINEなどは、既に2次元コードを用いた決済サービスを提供している。

日本ではキャッシュレス決済の普及が進まないことから、中国で爆発的に普及したバーコード決済が注目されている。写真は1月17日のNTTドコモ”新決済サービス”記者説明会より
日本ではキャッシュレス決済の普及が進まないことから、中国で爆発的に普及したバーコード決済が注目されている。写真は1月17日のNTTドコモ”新決済サービス”記者説明会より
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 NTTドコモがd払いの提供を始めたのは、そうした流れに乗ったといえる。ちなみに支付宝や微信支付には、ユーザー間で送金し合う仕組みがあり、それを店舗での決済に応用したことが、利用を拡大する一因となった。d払いは現状、個人間送金には対応していないが、導入自体は検討されているようだ。