中国人にハラール食品が売れている!?

――インバウンドのお客さんに人気の高い商品を教えてください。また、昨年と今年で違いはありますか。

中村:細部には変化があるものの、大きく違いはありません。基礎化粧品、スキンケア用品は定番ですね。なかでも今年よく売れたのが日焼け止めです。あとは「神薬」と呼ばれている定番医薬品類や、食料品が多い。

――これから何がはやりそうですか。

中村:中国の中間層以上の間で「ハラール食品」がちょっとしたブームになっています。衛生管理や生産管理がしっかりしていないとハラール認証はもらえず、原材料がオーガニックだったりするものもあるので、安心・安全を求める人、自然志向の人に人気があるんです。

 中国でも、安心・安全、健康、長生き、美容がキーワードになってきましたね。日本は長寿国。日本女性は世界1位、男性は3位です。日本人はあまり自覚していませんが、中華系の人はそこをリスペクトしています。商品のネーミングやキャッチコピーに「長生きできる」というニュアンスを盛り込むと、より多くの人に響くと思います。最近では団体旅行から個人旅行にシフトしてきたので、今後は求められるサービス、商品も変わってくるでしょう。

 また、中国は6月に株価が暴落し、高度経済成長から安定成長に移り変わる過渡期にあります。未来を見て株式や不動産に投資してきた人が、今の自分の生活を充実させるためにお金を使うようになる。「プチぜいたく」もキーワードに挙げられます。おしゃれを楽しんだり、ホームインテリアを工夫したりするようになるので、ファッション雑貨やインテリア雑貨が伸びるでしょう。

――インバウンド事業成功の鍵はどこにあると思いますか。

中村:トレンドを先読みすることです。ライフスタイルの変化に合わせて、深読みして、先回りして提案する。今売れているものを並べるだけではトレンドセッターになれません。目利きとして、ほぼ毎月アジアに出かけます。SNSで情報が拡散する時代ですが、実際に現地に行って自分の目で見ることが重要です。現地の人と触れ合い、一緒に食事をして、旬を知り、今彼らが考えていることを知る。そういうもののなかに答えがあると思うのです。「インバウンドの王道は現地にある」といえるのではないでしょうか。

ドンキのインバウンド仕掛け人が“爆買い”外国人観光客に売れるノウハウを明かす! ジャパン インバウンド ソリューションズ 中村好明氏(画像)
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(聞き手・構成/辛智恵、写真/中村宏)

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