Google Glassを皆が着ける生活をイメージできなかった

 PDAから始まったデジタルガジェットへの偏愛ぶりは、スマートフォンを経て、より小さいウエアラブル機器へと進んでいく。ソニーが2012年に発売した「SmartWatch」も愛用し、自身でいろいろカスタマイズしていたという。

「僕はウエアラブルデバイスが大好き。俗にいうガジェットオタクですよ」と對馬氏は話すが、言葉の端々からウェアラブルに対する並々ならない愛情がうかがえる。

 ウエアラブルへの愛情が強くなりすぎ、ついには「自分が作る側になりたい」と決意した對馬氏。その際に對馬氏が感じたことは「市場にはさまざまなウエアラブル製品が登場しているが、もっと自然な形で身に着けてほしい」という思いだった。

 例えば「朝の通勤風景を見たとき、ここにいるすべての人がグーグルの眼鏡型デバイスである『Google Glass』を身に着けて生活している姿はまだイメージできない」(對馬氏)。もちろん、20年後や30年後にはそういった未来になっているかもしれないが、「少なくとも、次のステージではないのではないか」。つまり對馬氏が目指しているのはSFのようなサイバーチックな世界観の製品ではなく、現在と近未来の間を埋めるアナログ寄りの製品というわけだ。

ウエアラブルデバイスの開発ポイントは「生活の中でのちょっとした手間を減らすことにある」と語る對馬氏
ウエアラブルデバイスの開発ポイントは「生活の中でのちょっとした手間を減らすことにある」と語る對馬氏
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對馬氏が考えるウエアラブルの将来像とは?

「wena wristは自分が欲しいものを作っただけ」と對馬氏は謙遜するが、彼の世界観が大きな共鳴を生んだ。クラウドファンディングでは2000人以上が合計で1億円を超える支援をし、多くの声援も寄せられている。

「日本からウエアラブル業界を変えていきたい」と語る異色の25歳は、ウエアラブルデバイスが世の中をどう変えると見ているのか。またウエアラブル製品がヒットするためのキーポイントをどう考えているのか。この続きは對馬氏が登壇する「TRENDY EXPO TOKYO 2015」のセッション(無料)で確かめてほしい。

(文/近藤 寿成=スプール)

11月20日(金)12時~13時に行われる無料セッションの概要と申し込みはこちらから

■変更履歴
本文に誤りがありました。ソニーが2012年に発売した「SmartWatch」について、「ウエアラブル機器の初代製品」と表記していましたが、この表記は誤りでした。お詫びして訂正いたします。該当箇所は修正済みです。 [2015/11/6 12:25]