ご飯もおいしく炊ける「多機能調理家電」

 試作器でご飯を炊いてみたところ、10万円以上する高級炊飯器と比べて遜色のない仕上がり。米は粒がしっかりと立ち、甘みや香りが十分に引き出されていた。調理器としても極めて優秀。火力は3段階、時間は1分単位で設定でき、ローストビーフやポトフ、スープなども“ほったらかし”で作れた。保温モードを使えば低温調理も簡単にできる。価格は約8万円(税別)と高めだが、これらの機能を1台で兼ねると考えれば納得感はある。名前こそ炊飯器だが、ご飯もおいしく炊ける「多機能調理家電」として注目していい。

ご飯の炊き上がりは粒が立っていて香りもいい
ご飯の炊き上がりは粒が立っていて香りもいい
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温度管理が難しいローストビーフも簡単に作れる
温度管理が難しいローストビーフも簡単に作れる
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ミネストローネスープなどの調理も“ほったらかし”で可能
ミネストローネスープなどの調理も“ほったらかし”で可能
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記者の目
新規性 ⇒ 炊飯用ホーロー鍋と、それに最適な熱源を組み合わせる発想は新しい

実用性 ⇒ 炊いたご飯は高級炊飯器と遜色なく、調理家電としても実用性が高い

価 格 ⇒ 高めだが、ご飯がおいしく炊ける多機能調理器と考えれば納得できる

担当者の
愛知ドビー 副社長 土方智晴氏
愛知ドビー 副社長 土方智晴氏
 ホーロー鍋「バーミキュラ」で炊いたご飯がおいしいとのユーザーの声を知り、3年前に開発に着手した。試作器を発表したのは昨年4月だったが、そこからIH部の設計を自分たちでやり直すなど、思った以上に開発が難航。最終製品に仕上げるのに1年以上かかった。道具メーカーなので家電を開発したという意識はあまりないが、結果的に理想的な炊飯器ができたと自負している。今後はアジアでの販売に加えて、欧米にも調理器として売り出していきたい。

(文/日経トレンディ編集部)