パーソナルトレーニングジムで知られる「RIZAP(ライザップ)」が、ゴルフに続いて英語学習に進出した。東京都新宿区に1号店がオープンした「ライザップ イングリッシュ」は、TOEICのスコアアップに特化した英語スクール。ライザップならではの“コミット”として、「2カ月でTOEIC200点アップ」を訴求しているのが最大の特徴だ。
指導法の基本的な考え方は、これまでのジムやゴルフの手法を踏襲している。まず初回のカウンセリングと試験で受講者の英語力をチェックしたうえで、目標スコアと受講期間を設定。専属トレーナーによるマンツーマン指導で、弱点を徹底的に鍛えていく。さらに個別に宿題を課し、LINEなどでトレーナーとやりとりしながら達成度を確認する。
例えば英文読解が苦手なら、熟語の用法をセンテンスごとに覚えて、その応用や音読を繰り返す。リスニングなら、トレーナーが話す言葉やCD教材の聞き取り、音読などを繰り返し、その意味を理解して答える。一連の学習をストップウォッチを使いながら、徐々に短時間で行えるようにする…といった具合だ。学習法にはまだ粗削りな点も見受けられたが、相性の合うコーチと2~3カ月かけて“膝詰め”で学べば、一定の英語力アップが見込める印象を受けた。
●所在地(新宿店)/東京都新宿区新宿3-9-9 新宿ワタセイタマビル9階
●営業時間(同)/7時~23時(年中無休)
高額だが、すでに予約待ちの状況
一方、ライザップの他のサービスと同様に料金は高水準。全16回(2カ月)の場合、費用は入会金込みで約38万円(税込み)にもなる。マンツーマンのTOEIC対策を半額以下で提供するスクールもあることを考えれば、ハードルが高いといえる。
それでもライザップの“コミット”がジムやゴルフで一定の評価を得ているためか、1号店はすでに「予約待ちも出ている状況」(運営元のRIZAP ENGLISH)。今後、早急に店舗を増やしていく方針という。

実用性 ⇒ 個別指導で徹底的に弱点を鍛えるのでスコア向上につながりそう
価 格 ⇒ 2カ月の授業料が約38万円(入会金込み)なのはハードルが高め

(文/日経トレンディ編集部)