この記事は「日経トレンディ」2016年7月号(2016年6月3日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 東京・千代田区紀尾井町に、飲食店、オフィス、住宅、ホテルからなる複合施設が一部開業した。旧“赤プリ”(グランドプリンスホテル赤坂)の跡地で、約3万m2超の敷地があり、麹町と赤坂に挟まれた利便性の高い立地だ。運営は西武グループの西武プロパティーズ。同社取締役の齊藤朝秀氏は、「ホテル事業に偏りがちだった西武グループの資産を、複合施設に活用する初の試み」と意気込む。

 1階から4階までの約18mの高低差を、楽しく“回遊”できるのが印象的。江戸の大名庭園の様式を踏襲した庭園スペースと、現代美術作家・大巻伸嗣らによるパブリックアートが各所にあり、目を和ませてくれる。都心にありながら、敷地内の緑化率は45%。「光の森」には特に緑が多く、仕事の合間の散歩にうってつけだ。

東京ガーデンテラス紀尾井町
商業ゾーン「紀尾井テラス」
所在地/東京都千代田区紀尾井町1-3
店舗数/1・2階(1店を除き5月10日オープン)計18店、3・4階(7月27日オープン)計15店
店舗総面積/約5400m2

旧“赤プリ”の一等地が、西武グループ初の複合施設に(画像)
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隣接する清水谷公園へ抜ける「光の森」。“赤プリ”の庭園にあった木を移植した
隣接する清水谷公園へ抜ける「光の森」。“赤プリ”の庭園にあった木を移植した
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先行開業した飲食フロアの中身は?

 先行開業したのは、1階「弁慶濠テラス」と2階「小左衛門テラス」の飲食店、計17店舗。仕事に使いやすい、電源を備えたカフェが複数ある。1階「ディーン&デルーカ」は、都内3店舗目のオーブン併設のカフェ。出来たてのサンドイッチや、コールドプレスでいれたアイスコーヒーが楽しめる。2階「コーヒービーン&ティーリーフ」は、単一の地域や農園の豆を使うシングルオリジンのコーヒーや高級茶葉の紅茶が売りだ。

 1階のスイーツ店には、東京土産としても喜ばれる仕掛けがある。滋賀県の和菓子店「叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」には、菓子職人が常駐。店内で焼き上げる「銘物 匠壽庵きんつば」を買えるのは、関東ではこの店舗だけだ。チョコレート店「ショコラベル アメール」には、紀尾井町店限定の色鮮やかな板チョコレート「パレショコラ」などがそろう。

 レストランの注目は、関東初出店のオイスターバー「ウォーターグリルキッチン」。7月27日の全面開業の際には、「世界一予約が取れない」といわれる寿司店「三谷」の新店がお目見えするなど、さらに話題になりそうだ。

旧“赤プリ”の一等地が、西武グループ初の複合施設に(画像)
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旧“赤プリ”の一等地が、西武グループ初の複合施設に(画像)
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海洋深層水を使用した「ウォーターグリルキッチン」
セレクトショップ「ディーン&デルーカ」のカフェ
セレクトショップ「ディーン&デルーカ」のカフェ
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チョコレート店「ショコラ ベルアメール」の限定商品
チョコレート店「ショコラ ベルアメール」の限定商品
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和菓子店「叶 匠壽庵」では、職人・江口綾氏の菓子作りが見られる
和菓子店「叶 匠壽庵」では、職人・江口綾氏の菓子作りが見られる
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(文/日経トレンディ編集部)