この記事は「日経トレンディ」2016年5月号(2016年4月4日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 ソニーの「HUIS REMOTE CONTROLLER」は、“ボタンのない”新機軸の学習リモコン。テレビやレコーダー、照明、エアコンなど、さまざまな機器を1台で操れる。同社のクラウドファンディングサイトで一般からの出資を募って開発されたもので、2月に一般販売が始まった。

 物理的なボタンの代わりに、電子ペーパーとタッチ画面を組み合わせているのが最大の特徴だ。それぞれの機器に適した操作画面が表示され、タッチして操作できる。

 使うにはまず、機器登録が必要になる。本体にはソニーの他、パナソニックやシャープ、ダイキンなど多数のメーカーのリモコン情報を保存。機器の種類とメーカーを選べばすぐに使える。データベースに情報がない場合は、信号を学習させることも可能だ。

 電子ペーパーの利点は、通電していなくても表示画面を保持できること。HUISはしばらく操作しないと消費電力を抑えるために休止状態になるが、キーは画面に表示され続け、利用時に手に持ったりタッチしたりすると、加速度センサーが検知して操作が可能になる。実際、休止状態からの復帰は速く、ストレスなく使えた。

ソニー「HUIS REMOTE CONTROLLER」
実勢価格/2万7950円(税込み)
サイズ・重さ/幅68×高さ123×最厚部24mm・130g
バッテリー容量(持続時間)/1500mAh(約1カ月)

キーを押した感覚が振動と音でわかるようにしている
キーを押した感覚が振動と音でわかるようにしている
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立てて置くことも可能で、下部に「ホームボタン」を配置。充電はUSB端子を使う
立てて置くことも可能で、下部に「ホームボタン」を配置。充電はUSB端子を使う
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自分専用のリモコンが作れる

 さらに、HUISの真骨頂が、複数の機器のリモコンからよく使うボタンだけを集めて“自分専用のリモコン”が作れることだ。登録した機器から必要なパーツを選べば、画面を移動せずに複数の機器を操れる。今後提供される予定のパソコンソフトを使うことで、ボタンのサイズや配置の変更なども自在にできるようになる。

 使える通信方式は現状では赤外線のみだが、実はブルートゥース機能もすでに内蔵する。将来的には、アップデートでブルートゥース通信も開放される予定。価格は高いが、通信機能を備えたIoT家電が増えるなか、家中の機器を操る“ハブ”としても活用できるのは魅力だ。

複数の機器からよく使うキーをそれぞれ選択し、自分専用のリモコン画面(右写真)を作ることができる。1画面に収まらない場合は次のページに送られる
複数の機器からよく使うキーをそれぞれ選択し、自分専用のリモコン画面(右写真)を作ることができる。1画面に収まらない場合は次のページに送られる
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今後、提供予定のパソコン用アプリ(上写真は開発中のもの)。ボタンのデザインや配置、背景画像の変更にも対応する
今後、提供予定のパソコン用アプリ(上写真は開発中のもの)。ボタンのデザインや配置、背景画像の変更にも対応する
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(文/日経トレンディ編集部)