アウトドアに特化した新型スマートウォッチを、カシオ計算機が4月に発売する。同社は16年3月、「WSD-F10」でスマートウォッチ市場に本格参入。新モデルは2世代目となり、同社のアウトドアブランド「プロトレック」を初めて冠した。
●サイズ・重さ/縦61.7×横57.7×厚さ15.3mm(ボディ部)・約92g(バンド含む)
●バッテリー駆動/通常使用:約1日以上、時計表示のみ:約1カ月以上
●センサー/圧力(気圧/高度)、加速度、ジャイロ、方位(磁気)
●ディスプレイ/1.32型(2層)
●防水性能/5気圧
●耐環境性能/MIL-STD-810G準拠
本体にGPSを内蔵、時計単体でも位置情報を取得
防水性能や堅牢性といったタフ性能を踏襲しつつ、機能が大幅に進化している。注目は時計本体にGPSを内蔵したこと。「F10の開発時には、消費電力の観点などからスマホのGPS機能を使う仕組みを採用したが、GPSシステムの低消費電力化が進み、内蔵が可能になった」(カシオ計算機)という。スマホ連係時はスマホ側のGPSを利用できるうえ、スマホの電源を切っていたり連係していなくても、時計単体で位置情報を得られるようになった。
さらに、オフラインでも利用可能なカラー地図の表示に対応。事前に地図をダウンロードしておけば、自分の居場所を即座に確認できる。スマホの電波が届かない場所や、手が空きにくいようなアウトドアシーンで非常に便利だ。

地図機能の使い勝手も良好。地図上にさまざまなマークを追加できる新機能を備え、例えば景観が良い場所や釣り場、再訪したいスポットなどを残せる。自分流のデータベースが作れるのだ。スマホと連係すれば、マークだけでなく、音声入力でテキストメモも残せる。
前モデルに続き、アクティビティ向け機能にも対応。トレッキングやサイクリング、ウインタースポーツなどの際に、計測データをリアルタイムに表示できる。さらに、トレッキングでは地図上で軌跡も表示可能だ。前モデルでは、アンドロイド端末とつなげば機能をフルに使えたが、iPhoneではアクティビティなどの機能は使えないという制約があった。新モデルは最新OS「Android Wear 2.0」に対応。iPhoneでもほとんどの機能を利用できる。
(文/日経トレンディ編集部)