アマゾンジャパンが「アマゾンフレッシュ」を17年4月に始めるなどここ数年で、野菜や肉といった生鮮食品を自宅に配送するサービスへの参入が再燃している。そこに、セブン&アイ・ホールディングスとアスクルが共同で「アイワイフレッシュ」をスタートさせた。都内の一部地域でサービスを開始し、「ターゲットは、都市部で働く30代、40代の女性。買い物に行く暇がない、共働き世帯の需要を取り込む」(セブン&アイ・ホールディングス)と狙いを語る。
「IY FRESH」
●商品点数/約5000品
●配送エリア/東京都新宿区、文京区
●配達時間設定/1時間単位
●配達可能時間/9時~22時(前日14時までに注文)、16時~22時(前日23時までに注文)
最大の特徴は、アスクルの運送網を活用したタイムリーな配達サービスだ。1時間単位の時間帯指定ができる「Happy on time」に対応し、30分単位で配送予定時刻を事前通知可能。鮮度が落ちやすい生鮮食品を確実に受け取れる。14時までに注文すれば翌日9時以降、14時~23時までの注文なら翌日16時以降に届く。
品ぞろえは、プライベートブランドのセブンプレミアムを中心に約5000点と他のネットスーパーに比べると少なめだが、時短調理に向く商品が多いのが特徴だ。アイワイフレッシュ専用品としてカットした肉・野菜を用意しており、料理手順の短縮に一役買う。食材や調味料を詰めたミールキットもある。2~4人前の商品が中心で、共働き家庭に向く。
サイト上では「1分レシピ動画」を公開しており、献立のサポートを行う。使用されている食材はすべて個別に購入もできる。
年会費などはかからず、注文は通販サイト「LOHACO」から行う。配送料は税込み350円だが、税込み4500円以上の買い物で無料。LOHACOの商品とまとめての注文・決済になるため、日用品との合わせ買いもできる。
現状、地域が限られるが、18年に東京23区、20年には首都圏全域に拡大する予定。ネットスーパー普及の起爆剤になるかに注目だ。
(文/日経トレンディ編集部)