この記事は「日経トレンディ」2018年2月号(2018年1月4日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 共有スペースやセミナー会場で席を外す際に、荷物を盗難から見守るデバイス「トレネ」がキングジムから発売される。

キングジム「トレネ」
予想実売価格/6800円(税別)
サイズ・重さ/直径40×高さ29mm・約18g
対応OS/iOS 10以降、Android 6.0以降
通信方式/Bluetooth 4.1(Bluetooth LowEnergy)
連続使用可能時間/約20時間(初期設定状態)
充電時間/約2時間(バッテリー残量および充電環境によって異なる)

自身の経験からトレネを発案したキングジム商品開発部の渡部純平氏
自身の経験からトレネを発案したキングジム商品開発部の渡部純平氏

 これまで、ショットノートやポメラなど他社にない独創的なデジタル文具を世に送り出してきた同社。トレネは「カフェで仕事中、スマホが鳴り席を外したが、ノートパソコンが気になり会話に集中できなかった経験から生まれた」(商品開発部の渡部純平氏)という。

 トレネは直径40mm、高さ29mm、重さは18gと、片手でつまめるミニサイズ。使い方は、トレネとスマホアプリをブルートゥースで連係させ、トレネとスマホがどの程度離れたら見守りを開始するか、距離を設定するだけ。席を外す際は、荷物の上にトレネを置き、スマホを持っていく。設定した距離より離れると自動的に見守りが開始され、他人が心理的に触りづらいオレンジ色のLEDが光る。もし誰かが荷物を取ろうとしてトレネに振動があれば、アラーム音が周囲に響く。何事もなくスマホがブルートゥース通信圏内に戻ると、自動的にスタンバイ状態に戻るという仕組みだ。

見守り中はオレンジ色のLEDが点灯する。トレネに振動があると、設定した大きさのアラーム音が鳴り響く

 どの程度の振動で音を鳴らすのかは、3段階で設定が可能。感度を下げれば、新幹線などもともと振動の多い場所でも利用できる。

専用のスマホアプリでは、見守りを開始する距離、アラームの音量、LEDパターン、どの程度の振動で音を鳴らすのかなどを設定できる

 ただし、トレネのアラーム音が鳴っても、スマホに通知がない点は残念だ。「設定した距離以上に離れるとブルートゥース通信が切れる仕組みを採用したため、スマホ側に通知する機能は切り捨てて開発を行った。今後要望が大きいようであれば、新しい仕様を考えたい」(同氏)。

 トレネの開発には、同社で初めて、クラウドファンディングサービス「Makuake」が使われた。対応OSを増やすなど、Makuakeに集まった意見を実際に開発に生かしたという。公開から僅か6時間程度で目標金額50万円を、その後目標の約10倍の金額を集め、手応えは十分。支援者への先行発売の後、2月23日から一般発売を行う予定だ。

充電ポートはmicroUSB型。裏面には電源ボタン、主電源、滑りにくいゴム製の脚が付いている。デザインは工事現場のカラーコーンをイメージした

(文/日経トレンディ編集部)

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