カメラ内蔵のネックバンド!?

ネックバンド型のプロトタイプ。先ほどのイヤホンは、このネックバンドとセットで使う想定で設計されている
ネックバンド型のプロトタイプ。先ほどのイヤホンは、このネックバンドとセットで使う想定で設計されている
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カメラの起動、撮影が声でできる
カメラの起動、撮影が声でできる
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 もう1つのプロトタイプは、ネックバンド型のウエアラブルデバイス。スピーカーとマイク、GPSを内蔵しており、内蔵スピーカーを使って音楽を聞けるだけでなく、現在位置などに合わせた情報や各種の通知を音声で届けるのが主な機能だ。さらに、角度調節可能なカメラも内蔵しており、ユーザーが音声コマンドでカメラを操作することもできる。スマートフォンと接続して使うことを想定しており、インターネット通信にはスマホを利用する。

ネックバンドとしての耐久性を考慮し、基盤は積層して本体前方に内蔵
ネックバンドとしての耐久性を考慮し、基盤は積層して本体前方に内蔵
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 この製品に用いられているVPTは、まるで耳元にスピーカーがあるように、音の聞こえ方(定位)を調整する技術として使われている。これにより、首元のスピーカーから音を出しながらも、装着しているユーザーだけが、しかも自然な音像で音を聞ける仕様になっている。ユーザーの近くに立っていると、さすがに音漏れが感じられるが、音漏れが気になる場合は前述したイヤホンとセットで使う想定となっている(イヤホンはネックバンドとセットで使うものとして設計されている)。また、計4つのマイクを内蔵しており、外部の騒音を強力に除去するので、屋外の騒がしい場所でも問題なく声での操作ができる。

 さらにソニーは、この製品と連係する音声サービスのコンセプトも発表。「パーソナライズドラジオ・サービス」と名付けられ、スケジュールや天気、ニュース、周辺の店舗の情報を、音声で、タイムリーに届けることを目指す。一部の開発者に限られるが、今夏を目処に開発キット(SDK)の提供も計画中。開発者からのフィードバックも得て、今後の製品開発につなげたい考えだ。

 ソニーは今後も、開発中のプロトタイプを発表する取り組みを「Future Lab Program」という名称で続けていく計画。「今回の2つはオーディオ関連の技術を核としたプロトタイプだが、今後はオーディオにとどまらない展開を考えている」(ソニー・岡本氏)という。

SXSWのソニーの特設ブースでは、プロジェクターとカメラを組み合わせた、テーブル上でのインタラクションのデモも実施
SXSWのソニーの特設ブースでは、プロジェクターとカメラを組み合わせた、テーブル上でのインタラクションのデモも実施
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(文/有我武紘=日経トレンディ)