【リテールAI検定対策講座4 ショッパーマーケティングへの活用（講義全文）】

　3つ目の領域として、ショッパーマーケティングについてお話ししていきます。ショッパーマーケティングとは、コンシューマー（消費者）よりも、ショッパー（買い物客）の気持ちを理解し、商品を買ってもらうための仕掛けをしていこうという取り組みです。ショッパーマーケティングとしては、大きく2つの領域があります。

　1つ目は店舗内のコーナー割りや棚割りといったフロアマネジメント、陳列棚において商品陳列を行うようなシェルフマネジメント、というようなスペースマネジメント。もう一つは店頭イベント、サンプリング、POP、クーポンなどの売り場での告知活動を行うようなインストアプロモーションです。これらの事例についてお話ししていきます。

　1つ目の事例は、棚前顧客の行動を見える化するサイネージです。人感センサーやカメラを搭載したサイネージを設置することで顧客が売り場の前を通行したのか、棚に顔を向けたのか、立ち止まったり、より商品に近づいたりしたのか、こういった行動を段階的に取得することができます。同時に、その顧客の性別、人数、年齢、そういった属性を取得することで、ただデータを取得するだけではなくて、属性に合わせたコンテンツを表示することも行います。