「健康」がヒットのキーワードとして君臨し続けるなか、コンビニにも毎週のように健康を意識した新商品がズラリと並ぶ。ドリンクコーナーのヒット商品に共通するキーワードは「リキャップ」と「栄養素」だ。また、カップ麺は“名店”とのコラボが好評を得て全体の売り上げが約1割伸びている。

まずはドリンクコーナーから見ていこう。ここ最近の売れ筋商品には2つの特徴があるという。1つ目は、キャップ付きの紙パック飲料だ。「リキャップ」できることが支持につながっている。これまでペットボトル入り飲料を除き、牛乳やお茶、果汁飲料などの容器は屋根形や箱形の紙パックが主流だった。そこに樹脂製のキャップが付いた容器の商品が登場し、その数も増えている。

紙パック入り飲料は、中身をコップに移す、開閉口にストローを差すなどして飲むため、開封後は密閉できず持ち運びに適さなかった。一方、樹脂製のキャップ付き紙パックの登場により、通常のペットボトル飲料と同じ“直飲み”が可能になり、利便性が高まった。リキャップができるため持ち運びもしやすく、オフィスや移動中での「ちびだら飲み」のニーズにも対応している。
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