日本人の生活には欠かせない存在、コンビニエンスストア。日々、仮説と検証が繰り返され、コンビニの棚に並ぶ商品は常に変化し続けている。どんな商品が売れていて、どのジャンルが“イチ押し”なのか。日経クロストレンドは、日経トレンディと共同でローソンとファミリーマートの店舗を定店観測。進化を続けるコンビニの棚からヒット商品の芽を見つけ出していく。第1回はローソンの棚からトレンドを探り出していこう。

ローソンで定点観測をする店舗が、ローソンTOC大崎店だ。同店は大崎駅直結の複合施設「大崎ニュー・シティ」の一角を占めるオフィスビルに併設されており、主な顧客はビジネスパーソンだ。ヒット商品や次のトレンドを生み出す潮流を検証すべく、商品が並ぶゴンドラ(棚)の中の商品の配置や、品ぞろえの変化を追う。
高アルチューハイRTDの需要拡大で棚を入れ替え
まず注目したのが、入り口左側の通路の突き当たりにあるアルコール飲料の棚だ。ローソンはこの春、酒類を取り扱う店舗のアルコール飲料棚の商品の配置を刷新した。刷新後は、コンビニ業界で「ゴールデンゾーン」と呼ばれるエリアにアルコール度数が高い缶チューハイRTDを多く配置した。ゴールデンゾーンとは飲料棚のうち、顧客の目線のやや下方から、手を伸ばして届く範囲を指す。このエリアには売れ筋の商品や新商品など、消費者にアピールしたい商品を陳列することが多い。

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