2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見事制した侍ジャパン。サヨナラ勝ちを収めた準決勝メキシコ戦に続いて日本時間3月22日午前に行われた決勝は3対2で米国に勝利した。大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、そして一躍野球ファンの心をつかんだラーズ・ヌートバー選手らメジャーリーグ選手のWBC参加で大いに盛り上がった今大会。あなたの優勝国予想は当たっただろうか?
熱戦が続いた「2023 ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)は、日本の優勝で幕を閉じた。侍ジャパンの奮闘は予想通りだったのか、それとも予想をはるかに超える“奇跡”だったのか?
不確実性の高い事象に対して何らかの数値化を試みて予想を立て、結果とのズレを検証することはビジネスそのもの、マーケティングそのもの。その観点を持つことでビジネス感覚が養われ、サッカーW杯にしてもWBCにしても別角度の楽しみ方が可能になる(はずだ)。
▼関連サイト スペイン・ドイツに勝ってコスタリカに敗戦は278分の1の確率だった ブラジルのW杯優勝予測はハズレたが…… データサイエンス反省会まず、サッカーにおけるFIFA(国際サッカー連盟)世界ランキングのような基準になるランク付けはあるのか? 検索してみると、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)なる組織が男子野球81カ国のランキングを公開していた。
ランキング上位は右表の通り。
2022年12月末日時点で、1位は日本。過去4年間に行われた国際試合が評価対象で、日本は東京オリンピック2020大会の金メダルや、19年開催「WBSCプレミア12」での優勝が評価された格好だ。だが、2位には意外なことに台湾がランクイン。ランキングは18歳以下代表チーム(U-18)などアンダーチームの勝敗も評価に含めているため、台湾は次世代チームの活躍が反映されての上位ランクインである。以下、3位米国、4位韓国と続く。
WBCの勝敗を占う上では、各国トップチームの実力比較が欲しいところだ。その参考値になりそうなランキングを、米国の著名な統計学者、ネイト・シルバー氏が運営する「FiveThirtyEight(ファイブサーティエイト)」が公開していた。野球選手のパフォーマンスを数値化するセイバーメトリクスを確立し、MLB(メジャーリーグベースボール)、NFL(ナショナルフットボールリーグ)、NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)、NHL(アイスホッケーのナショナルホッケーリーグ)の北米4大プロスポーツリーグから大統領選挙まで、勝者を予測する精度の高さで知られている(2016年大統領選はクリントン候補の勝利を予測し外している)。
以下がそのランキングだ。こちらも1位は日本だった。
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