J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は2023年2月21日、ファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」にメンズ規格の商品を加えることを発表した。事業拡大することを踏まえ、レディースも含めた事業規模は、27年度で売上高約75億円、有効会員数4万5000人を目指す。
アナザーアドレスは、2021年3月に始まった百貨店初の月額制ファッションレンタルサービスだ。「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」「MARNI(マルニ)」「TOMORROWLAND(トゥモローランド)」「Theory(セオリー)」など、国内外を代表するブランドの服をレンタルすることができる。新型コロナウイルス禍の最中に開始した事業だったが、生活様式の変化やサステナブル(持続可能性)意識の高まりを追い風に、事業開始後、新規入会を制限するほどの人気サービスとなった。
これまで女性向けに事業を展開していたが、今回さらなる事業拡大を発表した。新たにメンズ規格の商品を加えるだけでなく、プランの追加、サステナビリティーの軸でサービス拡充の旨を明かした。同日から事前会員登録受付を開始、3月1日からレンタルが可能になった。
男女でサービスを分けないわけ
メンズ規格の商品を追加した背景は3つあるという。1つ目は、サービス当初から要望があったこと。「男性から利用したいという声や、利用している女性から『夫に利用させたい』『メンズの服をレンタルしてみたい』という声があがっていた」(アナザーアドレス事業責任者の田端竜也氏)という。また、顧客だけでなく参画するブランドからもニーズがあったと明かす。
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