インターブランドジャパン(東京・渋谷)が2023年2月16日、日本発ブランドの価値ランキング「Best Japan Brands 2023」を発表。トップ100ブランドの価値総額の対前年成長率が22年を超えるなど、リーディングブランドの価値は伸長。トヨタが15年連続1位、成長率ではヤクルトが28%増とトップ100ブランドで最高となった。
ブランド価値ランキングではブランドに対する好意度や認知度などに加え、収益貢献を踏まえた独自のロジックでブランド価値を金額で算出している。
算出のポイントは3つ。1つ目は財務分析で、将来的な収益性の高さを重視する。2つ目がブランドの収益貢献度だ。財務分析で算出された将来の経済的利益のうちブランドの貢献分を抽出し、ブランドがどの程度顧客の購買意思決定に影響を与えているかを分析して評価する。3つ目は「ブランド強度」と呼ぶ指標。将来的にブランドが収益に与える確実性を評価する。
ブランド強度は3カテゴリーで算出する。社内指標の「リーダーシップ」はブランドの目指す方向性の定義や、それを実行する組織の力で評価。社外指標「エンゲージメント」はブランドの独自性、ブランド体験の整合性、顧客を巻き込む共創性が基準となる。最後は関与度を表す「レレバンス」でメディアを通じた存在感や影響力、愛着度などで評価している。
1位はトヨタ。ブランド価値597億5700万ドル、15年連続で1位となった。2位のホンダ、3位のソニー、4位の日産、5位の任天堂、6位のユニクロ、7位のNTTドコモまでは2022年と同様。
トップ100ブランド全体で見ると、価値総額の対前年成長率がプラス7.7%(22年は6.9%)、価値伸長ブランドが22年の79から80に増えるなど、「リーディングブランドの伸長が続いている」とインターブランドジャパンの並木将仁社長は分析する。
ヤクルトが成長率トップに
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