国内AI(人工知能)スタートアップのプリファードネットワークス(東京・千代田、以下PFN)の子会社であるプリファードロボティクス(同、以下PFR)が、家具の自動運転を可能にする家庭用自律移動ロボット「カチャカ」を発表。2023年2月1日から公式オンラインストアなどで先行予約の受け付けを開始した。一般販売は23年5月を予定している。
商品はカチャカ本体と専用棚「カチャカシェルフ」で構成。人の指示に合わせて本体が動いて棚とドッキングし、指示された場所まで運ぶ仕組みだ。指示は声による呼びかけや専用のスマホアプリで行い、時間と場所をあらかじめ指定して動かすこともできる。
呼びかけは、まず「ねぇカチャカ」というフレーズに反応し、「○を□に持ってきて」「□に来て」「片付けて」など決まった組み合わせの発話を認識。音声コマンドが理解できない場合は動かない。SLAM(Simultaneous Localization and Mapping、自己位置推定および地図作製)やナビゲーション、画像認識、音声認識、ハードウエア設計など、PFNのAI技術とPFRの業務用ロボット技術を駆使しているとのことだが、環境変化の激しい居住空間での自律移動はかなりハードルが高かっただろう。
家事だけでなく、忘れ物防止や習慣化もサポート
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