公益社団法人 日本サインデザイン協会(東京・千代田)は2022年12月3日に、第56回日本サインデザイン賞の贈賞式を行った。大賞を獲得したのは、日本デザインセンター(東京・中央)などが手がけた「Sony Park展」だった。

日本サインデザイン大賞を獲得した「Sony Park展」のサインデザインは、日本デザインセンター(東京・中央)が担当。招待審査員賞(小林章賞)も獲得
日本サインデザイン大賞を獲得した「Sony Park展」のサインデザインは、日本デザインセンター(東京・中央)が担当。招待審査員賞(小林章賞)も獲得

 Sony Park展は東京・銀座の「Ginza Sony Park」で2021年6月から9月まで開催された。24年のリニューアルオープンに向けて、21年9月末に一時的に閉園したGinza Sony Parkの最後の展示会だ。ソニーグループの6つの事業である「ゲーム」「音楽」「ファイナンス」「映画」「半導体」「エレクトロニクス」をテーマに、会期中は2週間ごとに内容を入れ替えた。このため、それぞれの展示会をGinza Sony Parkのロゴと①~⑥のカラフルな数字で表現。6色のコインによるサインなどを考えた。

数字で楽しい演出も

 「Ginza Sony Park内のさまざまな所に貼り込まれたグラフィックは、情報の序列がよく整備され、多様で複雑な展示内容を分かりやすく美しく表現されている」と審査員は評価。「数字のサインは直感的に複数あるイベントの数と順位を伝えており、スロープを転げ落ちるように開催中の展示が正面に押し出され入れ替わっていくという演出は、楽しさに加えて、会期における現時点を表す時間の表現も可能にしている」という。

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