AGCは、フッ素樹脂の同社ブランド「Fluon(フルオン)」の主力製品「Fluon ETFE」(以下、ETFE)の事業開始50周年を記念し、2022年11月21日から12月2日まで「gallery de kasuga」(東京・渋谷)で展示会を開催。使用後の ETFEを回収し、リサイクル製品として再活用する方針を今回、明らかにした。

展示会「Fluon 50年の歩み。そしてフッ素樹脂の未来。」で陳列していた、再生後の「Fluon ETFE」のサンプルなど。写真右は半導体装置でのパーツ例で、中央は製品を加工したときの切りくず、左が切りくずを再加工してペレット状にしたもの
展示会「Fluon 50年の歩み。そしてフッ素樹脂の未来。」で陳列していた、再生後の「Fluon ETFE」のサンプルなど。写真右は半導体装置でのパーツ例で、中央は製品を加工したときの切りくず、左が切りくずを再加工してペレット状にしたもの

 フッ素樹脂は、耐熱性や難燃性などのさまざまな機能を備えるプラスチック。自動車や半導体、医療、食品、化学など多くの産業で使用されている。AGCは1972年にETFEの事業を開始し、フッ素樹脂の分野で世界トップシェアを誇っているという。

ETFEによる隈研吾氏のオブジェも

 今回の展示会ではFluonの歴史をひもとくとともに、フッ素樹脂のさまざまな用途を紹介。さらにリサイクル製品のサンプルを陳列したり、回収から再生産への循環スキームもパネルで見せたりした。地球にやさしいプラスチックとしてETFEの新たな価値を取引先に訴求していく。

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