米国では医療機器のデザインが急速に進んでいる。特に高齢化社会の進展などで在宅医療が今後、増えるとなると、患者自身で高機能な機器を使う場面も出てくるだろう。デザインの力がますます問われそうだ。

米アイダーヘルスが開発する検査機器「マウスラボ」。自宅で体の状態を包括的に把握できる(出所、https://aidar.com/)
米アイダーヘルスが開発する検査機器「マウスラボ」。自宅で体の状態を包括的に把握できる(出所、https://aidar.com/)

 米アイダーヘルスが開発したトライコーダー(携帯式分析装置)は、口にくわえることでマルチセンサーが体のさまざまな状態を把握する。体温、血圧、呼吸機能のほか、唾液や粘液の分析が可能で、クラウド上のAI(人工知能)によって体調の変化を把握できる。患者は自宅に居ながら検査ができ、医師ら医療関係者がモニターする。

リハビリなども正しく実施

 脳卒中の兆候を検知するウエアラブル機器を開発したのは米アルヴァヘルスだ。脳卒中は発見が遅れると体に障害が残ることが多いが、このデバイスは半身まひの兆候を検知すると、緊急時の対応要員などに知らせる。

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