楽天グループが、韓国コスメブランドの広告やPR事業、店舗運営事業を展開しているSEEDS MARKET(シーズマーケット、東京・中央)と協業し、2022年12月1日に、韓国発の商品の魅力やトレンドを発信する「楽天市場」のO2O(オンライン・トゥ・オフライン)の店舗、「Kulture Market Supported by Rakuten」をラフォーレ原宿の1階にオープンした。なぜ今、韓国コスメなのか。狙いを探った。
体験はオフライン、購入は楽天市場で
Kulture Market Supported by Rakutenは、インターネットショッピングモールの「楽天市場」が取り扱う韓国発の商品の展示や販売を行う、O2O店舗だ。取り扱う商品は、楽天市場出店の10店舗15ブランドで、100点以上に上る。顧客は、楽天市場で実際に販売されている商品を店頭で体験するほか、商品の横に展示してある2次元コード(QRコード)を顧客自身のスマホで読み取ると楽天市場の各店舗の商品ページが開き、そこからオンラインで購入できる。
同店舗の特徴の1つが、韓国の最新トレンドや日本のリアル店舗では販売されていない未上陸の商品をいち早く体験できること。展示してある商品の約1~2割が同店舗でしか触れられない商品だという。
また、取り扱う商品は4カ月ごとに入れ替える予定で、さまざまなトレンド商品を試せるのも魅力の一つだ。第1弾となる22年12月1日から23年3月末までは、22年楽天ベストコスメの「韓国コスメメイクアップ部門」で1位に輝いたクッションファンデーションを販売している「TIRTIR(ティルティル)」や、10色の使いやすいカラーバリエーションをそろえたアイパレットが人気の「CLIO(クリオ)」、純粋ビタミンを23%配合した美容液が代表的なスキンケアブランドの「COSRX(コスアールエックス)」などのコスメブランドに加え、「ACBF(エーシービーエフ)」や「P-31」などのアパレルブランドの商品が並ぶ。
店舗面積は約19坪、約60平米だ。店舗の什器(じゅうき)は曲線が多いつくりで、入店してすぐの空間はさまざまな商品を展示するディスプレーゾーン。奥に進むと若干ゆとりのあるスペースが広がり、顧客と店員がコミュニケーションを取れそうだ。正面の壁にはテーブルと鏡が用意され、商品のタッチアップができる体験ブースが設置されている。
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