中川政七商店(奈良市)が、日本各地の工芸メーカーによる合同展示会「大日本市」を開催した。バイヤーなどに向けた商談会で今回は9回目。初出展となる19ブランドをはじめ、衣服や小物、アクセサリー、文具関連、食品、調理道具など過去最多の72社が参加した。

東京・恵比寿のイベントスペース「EBiS303」で開催された「大日本市」の様子。一般向けではなく、工芸メーカーとバイヤーなどのマッチングを狙っている
東京・恵比寿のイベントスペース「EBiS303」で開催された「大日本市」の様子。一般向けではなく、工芸メーカーとバイヤーなどのマッチングを狙っている
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 開催場所は東京・恵比寿のイベントスペース「EBiS303」。今回、初出展した企業を見ると、伝統的なものづくりに独自のデザインを加えることで、新たなブランドを確立しようとする例が目立った。一般向けではなく、工芸メーカーとバイヤーなどのマッチングを狙っているイベントで、2022年9月の開催後は多くの商談に結び付いたようだ。

種の気持ちになれる店舗も

 1000年以上の歴史を持つ瀬戸焼の産地にある中外陶園(愛知県瀬戸市)は、招き猫の新たなブランドとして「SETOMANEKI」を出展した。同社は1952年に創立し、えと置物や招き猫をはじめ、縁起置物、四季折々の季節飾りなどを作り続けてきた企業だ。