特定非営利活動法人のキッズデザイン協議会(東京・港)は「第16回キッズデザイン賞」を発表した。最優秀賞「内閣総理大臣賞」には、「なないろこまち」が選ばれた。産婦人科のなないろレディースクリニック(茨城県つくば市)を中核としたコミュニティー重視の施設で、黒田潤三アトリエ(東京・渋谷)が手がけた。

「なないろこまち」には産婦人科クリニックを中核に、カフェのような待合室、別荘のような病室などがある。これまでのクリニックのイメージを超え、“小さな町”を実現しようとしたという。地域のコミュニティーを重視しており、知り合った人とつながることで、安心して子供を産んだり育てたりできそうだ(写真提供/黒田潤三アトリエ)
「なないろこまち」には産婦人科クリニックを中核に、カフェのような待合室、別荘のような病室などがある。これまでのクリニックのイメージを超え、“小さな町”を実現しようとしたという。地域のコミュニティーを重視しており、知り合った人とつながることで、安心して子供を産んだり育てたりできそうだ(写真提供/黒田潤三アトリエ)
2022年9月28日に開催した表彰式の様子。中央が、なないろこまちを手がけた黒田潤三アトリエの黒田潤三氏(写真提供/キッズデザイン協議会)
2022年9月28日に開催した表彰式の様子。中央が、なないろこまちを手がけた黒田潤三アトリエの黒田潤三氏(写真提供/キッズデザイン協議会)

 応募総数は383点で、最優秀賞のほかに優秀賞、奨励賞、特別賞など36点を選出し、2022年9月28日に授賞式を開催した。受賞作品に共通するキーワードは“地域”だった。子育ての孤立が課題として認識され、解決に向けて地域も協力することが、社会の活性化にもつながる。SDGs(持続可能な開発目標)関連のテーマも多く、子育てにおいてもSDGsは避けて通れない。

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