全国小売店の販売データを集計する日経POS情報で、2022年9月の販売金額の前年同月比伸び率を調査した。食品カテゴリーで、来店客1000人当たり販売額が500円以上の商品ジャンルを見ていくと、「サラダ油」「クロワッサン」に次いで、「エナジードリンク」が3位にランクインしていた。「モンスターエナジー」と「レッドブル」の2強に対し、サントリー「ZONe(ゾーン)」が攻勢をかけている。

急成長中のエナジードリンク市場を制するのは?(写真:Shutterstock)
急成長中のエナジードリンク市場を制するのは?(写真:Shutterstock)

 日経POS情報の食品カテゴリー(小分類)における2022年9月の来店客1000人当たり販売金額前年同月比伸び率トップ5は下表の通り(※来店客1000人当たり販売金額500円以上の商品ジャンルを抽出)。

食品カテゴリー(小分類)の来店客1000人当たり販売金額の前年同月比
食品カテゴリー(小分類)の来店客1000人当たり販売金額の前年同月比
出所:日経POS情報(2022年9月)※来店客1000人当たり販売金額500円以上の商品ジャンルを抽出

 トップは、21年から断続的に値上げが続いている「サラダ油」(43.3%増)。2位に21年12月以降売り上げが伸びている「クロワッサン」(42.0%増)が入った。

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 これに続く3位にランクインしたのが「エナジードリンク」で、前年同月比38.9%増だった。

エナジードリンクの来店客1000人当たり販売金額の推移
エナジードリンクの来店客1000人当たり販売金額の推移
出所:日経POS情報

 エナジードリンク販売金額の推移を5年間の長期トレンドで見ると、上下を繰り返しながらも一貫して強い右肩上がり基調にあることが分かる。コールドの缶飲料であることから、基本的に夏場に売り上げが伸びやすく、冬場は伸び悩むのが上下動の要因だが、過去4年(48カ月)で前年同月割れは2回しかない。来店客1000人当たり販売金額は、18年9月の501.6円から22年9月は1517.9円と、4年で3倍の成長を見せている。

 22年9月のエナジードリンク売れ筋商品上位の顔ぶれは、トップが「モンスターエナジー 355ミリリットル(以下、ml)」(モンスターエナジージャパン)。2位が「ドデカミン 500ml」(アサヒ飲料)、3位「レッドブル エナジードリンク 250ml」(レッドブル・ジャパン)、4位「モンスター パイプラインパンチ 355ml」(モンスターエナジージャパン)、5位と6位にサントリー「ゾーン」が人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」とコラボしたオリジナルタオル付き限定販売パックが入っている。

エナジードリンク、メーカー別販売金額シェアの推移
エナジードリンク、メーカー別販売金額シェアの推移
出所:日経POS情報

 メーカー別販売金額シェアの推移が上図である。モンスターエナジージャパンがトップシェアで40%前後。22年9月はキャンペーン効果でサントリーが2位に躍進しているが、通常月はレッドブル・ジャパンが20%弱のシェアで2位。これをサントリーとアサヒ飲料が追う展開だ。サントリーは20年5月にゾーンを全国発売して以降、シェアを伸ばしている。なお流通においては、アサヒ飲料がモンスターエナジー、キリンビバレッジがレッドブルの販売をサポートしている。

 一方で伸び悩んでいるのが、販売金額シェア10%前後にとどまっている日本コカ・コーラだ。

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