「RF1」「神戸コロッケ」などの総菜店6ブランド、約310店舗を展開しているロック・フィールド(神戸市)が、冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」を立ち上げた。デパ地下総菜ブームの火付け役ともいえる同社がなぜ今、競争が激しい冷凍食品にあえて参入するのか。古塚孝志社長にその真意を聞いた。
ロック・フィールドは、冷凍食品の新ブランド「RFFF(ルフフフ)」を立ち上げ、2022年11月1日から順次、同社ECサイトなどで販売開始することを発表した。
同社は旗艦ブランド「RF1」や「神戸コロッケ」に加え、野菜ジュースをメインとする「VEGETERIA(ベジテリア)」、和総菜の店「いとはん」、アジアンテイストの総菜店「融合」など6ブランドを展開。22年は創業50周年で、RF1の30周年に当たる。同社はその節目として「ビジョン2030」を制定し、「食の可能性を切り拓き、豊かな未来を共創する。SUSTAINABLE FOOD COMPANY」を宣言。冷凍食品の新ブランドもその施策の1つだという。
冷凍食品にレストランの味を求める消費者が増えている
サラダと揚げ物をメインとするRF1の印象が強い同社だが、22年10月13日に行われた発表会で古塚孝志社長は、同社のルーツが1965年に神戸元町で開業した欧風レストランにあり、「レストランの味をご家庭に」が1972年の創業時のコンセプトであることを強調。さらに、「冷凍食品はストックできる便利さだけでなく、手の込んだレストランの味を家庭で手軽に楽しみたいという理由で購入されるようになっている。そうした変化に対応するため、創業の精神を冷凍食品でも生かすべく、新ブランドを立ち上げた」と語った。
ラインアップは30種類、中心価格帯は800円~900円台
2022年8月にイオンリテールがイオンスタイル新浦安MONA(千葉県浦安市)内に冷凍食品専門の新業態「@FROZEN」を、同じく8月に松屋銀座が高級冷凍食品専門ショップ「ギンザ フローズン グルメ」をオープンさせるなど、高級冷食の市場が盛り上がりそうな兆しはある。
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