ホンダが電動自転車の「素-MS01」を良品計画と共同開発した。2022年7月から、ホンダの中国の二輪車の製造・販売合弁会社である新大洲ホンダが中国市場で販売している。車両デザインはMUJI上海のデザインチームが、開発と製造、販売は新大洲ホンダが担当。日本での販売予定はないが、ホンダと良品計画の協業に注目が集まっている。

良品計画と新大洲ホンダが共同開発した「素-MS01」。最高速度時速25キロメートル。1回の充電による航続可能距離約65キロメートル。中国のみで販売し、価格は4980元(1元=約20円換算で約10万円)
良品計画と新大洲ホンダが共同開発した「素-MS01」。最高速度時速25キロメートル。1回の充電による航続可能距離約65キロメートル。中国のみで販売し、価格は4980元(1元=約20円換算で約10万円)

 「素-MS01」は、MUJI上海のデザイン力と新大洲ホンダの技術力の組み合わせで実現した新しい電動自転車だ。400ワットのモーターと48ボルトのリチウムイオンバッテリーを搭載し、ペダルをこがなくてもモーターの力で走行できる。

 中国ではこうした電動自転車が市民の足として普及しており、車両デザインも品質もさまざまだ。中国自行車協会によると、2021年1~6月の中国国内の一定規模以上の自転車生産企業による電動自転車の生産台数は1620万台以上で、市場は年々拡大を続けている。

「素-MS01」の発売を告知するポスターやムービーは、無印良品のアートディレクションを手掛ける原研哉氏によるもの
「素-MS01」の発売を告知するポスターやムービーは、無印良品のアートディレクションを手掛ける原研哉氏によるもの

バッテリーをスッキリと収納

 素-MS01は、モノトーンの色使いをした、シンプルな車両デザインが特徴。目立ちがちなバッテリーをペダル下部にスッキリと収納することで、一体感のあるスタイリングに仕上げている。

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