6月の初夏のイタリア・ミラノの街をさらに活気づけた、2022年のミラノデザインウイーク。ミラノサローネ同様に、フォーリサローネ(外の見本市)も大いに盛り上がりを見せた。日本からも数々の企業が参加し、個性的な展示会を開いた。その様子を2回に分けて紹介する。今回は1回目。

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 フォーリサローネは、ミラノデザインウイーク中に、ミラノ市内の至る所で行われる展示会やイベントである。指定された場所で実施するミラノサローネとは異なり、企業がおのおのの予算に合わせた枠で自由に主催するため、個性的な展示が多い。場所も一般的なショールームをはじめ、アトリエ、美術館の一部や邸宅内、教会、元倉庫などなどさまざま。2022年は新型コロナウイルス感染症拡大で開催が6月になり、初夏のミラノを広範囲で点々と行われている展示を歩き回るのは訪問者には大変だった。それでも各企業の展示場に到着するたび、訪れてよかったと思わせる驚きと素晴らしさがあった。今回、現地で取材した日本企業も、それぞれ全く違うプロダクトを、全く違う地区の異なった空間で全く違うプレゼンテーションで披露。ミラノデザインウイークを終えた今、多くの日本企業がうれしい出会いを得たと語っていた。

【お知らせ】

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TAKT PROJECT、教会で展示

 6回目の参加となるTAKT PROJECT(東京・文京)は吉泉聡氏が率いるデザイン事務所だ。今回は小さなオブジェクト1000個を使ったインスタレーション「as it is. ─ equilibrium flower ─」を、庭のある小さな「サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会」で発表した。ミラノで人気の高い5VIE地区というロケーションでありながら、教会という場所柄も加わったためか、ほかの展示会とは一線を画す静けさをまとった特異な空間だった。