「第33回国際文具・紙製品展(ISOT)夏」(主催はRX Japan、東京・新宿)が2022年7月6~8日に東京ビッグサイト東展示棟で開催され、「第31回 日本文具大賞2022 グランプリ」が発表された。「機能部門グランプリ」は、レイメイ藤井(東京・江東)による「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」が受賞し、「デザイン部門グランプリ」はコスモテック(東京都立川市)の「wemo paper flip board」が獲得した。

レイメイ藤井の「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」。0.6ミリのほか0.3ミリのドットタイプも開発した(写真提供/レイメイ藤井)
レイメイ藤井の「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」。0.6ミリのほか0.3ミリのドットタイプも開発した(写真提供/レイメイ藤井)

 先生おすすめ 魔法のザラザラ下じきは、下敷き表面に施したドット加工が筆記時に手指に伝わることで、頭の中でイメージした文字と手指の動きが一致し、思い通りに正しい文字を書けるようにした商品。障害がある子供などの学習を支援する目的で開発し、より幅広い子供たちに使ってほしいと考えて発売した。大人にとっては筆記具を自在に動かすのは簡単だが、手指の筋力や骨格の発達が十分でない子供にとって、鉛筆を使って整った文字を書くことは、大人が想像する以上に難しいという。

 通常のツルツルした下敷きでは手が滑って書きにくさを感じても、この下敷きを使うとザラザラとしたタッチで鉛筆の動きが振動となって手や脳により強く伝わるため、頭の中でイメージしている文字と手の動きが一致しやすくなり、文字の形が整いやすくなる。もともとは紙やすりを紙の下に敷いて使っていたものを、安全で耐久性もあるプラスチック素材に0.6ミリメートルのドットを印刷することで同じ効果を再現した。小学校の高学年など文字がすでに書ける子供に向けて、新たに0.3ミリの細かいドットタイプも開発。学年や個人差によって、使い心地を選べる。2021年10月に発売し、販売計画の約1.8倍も売れた。

Web会議で使うホワイトボード

 wemo paper flip boardは、いわばWeb会議で使う筆談用のホワイトボードだ。口頭ではなく、書いて伝えることで議論を見える化し、円滑なやり取りができる。同様の小型ホワイトボードは他社から出ていたが、同社はテレビ番組で使われるフリップから着想を得て、より大きいホワイトボードとして開発。顔の表情とボードが一緒に映るサイズにすることで、コミュニケーションしやすいように設計した。プラスチック製ではなく紙をベースにし、環境にも配慮しているという。

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